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テーマ:高校受験(1072)
カテゴリ:福島・宮城の地元ネタ
先日、Yahoo!知恵袋を適当に覗いていたら、こんな質問に出くわしました。昔の高校の偏差値ってネットではなかなか調べられないものなので、意外に貴重な「資料」かもしれません。高校名に福島南高校(1987年開校)と福島西女子高校(1995年共学化に伴い福島西高校に改称)の名前が出ているので、1990年前後の偏差値と推定されます。
それにしても、今とはずいぶん違うな~というのが正直な感想。当時の福島市周辺の高校は福島南を例外として男女別学が基本でしたから、 男子:福島>福島東>(福島南)>福島工業(共学だが生徒の大半は男子)>福島商業(1995年までは男子校)=安達=保原=福島北 女子:福島女子(現・橘)>(福島南)≧福島西女子>安達=保原=福島北 という序列がしっかりしていたんでしょうね。なお、男子校の方が学校数が多いように見えますが、このサイトでは紹介されていない私立高校で女子校の桜の聖母学院が確実に偏差値50超でしょうから、バランスが一応取れる形にはなります。 ちなみに、男女共学化が図られた今は、 福島>橘≧福島東>福島南=福島西>福島商業=福島工業>安達>福島北≧保原 という感じでしょうか。昔と変わった点を挙げると、 1 旧福島女子の上位層が福島に流れたため福島と橘の差が広がり、橘と福島東が接近。 2 別学時代福島工業に流れていた層が福島西に流れたため福島西が福島南にほぼ追いつく形に。逆に福島工業は下落。 3 共学時に旧福島西女子の商業科の機能が福島商業に引き継がれたこともあり、福島商業がやや上昇し福島工業に追いつく。 4 安達、保原、福島北はいずれも偏差値が低下傾向。昔はこれらの学校よりも偏差値が低かった福島明成(旧・福島農蚕)に並ばれている。 5 安達、保原、福島北の各校間の差も昔より拡大。福島市中心部から20キロ以上離れている安達が辛うじて進学校の体裁を保っているのに対し、福島北は総合学科への転換で実業色を強めたため偏差値がやや低下、保原は阿武隈急行の開通(1988年)などで福島市との交通の便が向上したこともあり「学力上位層は福島市、下位層は阿武隈急行沿線」というストロー現象的な高校選別が起こっている可能性が高い。 といったところでしょうか。 実業系高校よりも偏差値が低い普通科が存在するという普通科の二極化は、むしろ昔より進行しているような気すらしますね。むしろ「実技を学ぶ学力がないから普通科を選択した」ように見えなくもありません。安達や保原の普通科にはテコ入れの必要性を感じます。 【中古】 期待値による中高校選び 偏差値にとらわれていると、子どもの将来を台無しにする /鵜川昇(著者) 【中古】afb お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2016.07.06 11:25:52
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