哲学カフェに臨む姿勢とは?
哲学カフェに参加された方は、まず自分の意見を言いたいという気持ちを持った方であろう。もちろん、ただ聞いておくだけという方もおられるし、無理に発言を強いることはしてない。さて、ここで問題は「自分の意見を言うこと」の姿勢である。自分の意見を開陳するだけでは何も生まれない。主張して説得しようとすると更に何も生まれないと思う。ここで必要なことは対話である。哲学カフェは対話の場なのである。説得とか、ディベートとかではなく、対話することで自分と相手の奥にある意見の根幹、価値観を再認識して、相手との相違を実感することを楽しみとする姿勢がないと、この「哲学カフェ」に参加しても面白くないと思う。対話することにより自分の中から、又は相手から新しいものを引き出してみること。実は、これは世間一般の生活でも非常に重要なことではなかろうか。