中禅寺に続く道・・・
日光はまぎれもなく聖地だ。
いつどの季節に訪れても宇宙に繋がるその土地のエネルギーを感じる。
数年前、紅葉の舞い散る晩秋に初めてここを訪れた時、その比類なき自然美に圧倒された。
そして夏は夏でマイナスイオン溢れる冷涼な空気に包まれ、別格の趣がある。
ここを選ぶということは、
家康ってのは、本当に先見の目に優れ、鋭い感覚を持つ人間だったのだろう。
昔の統治者達を考える時、
その類まれな能力に敬意を表さずにはいられない。
一つの国を治めることの難しさと偉大さ。
それに比べて現代の日本というのは、
なんとシステムが確立し整備された社会なのだろうか!
トップが誰でも何も変わらないし、むしろトップがいなくったって差し支えない。
政治家達はシンボル的な存在に過ぎなくて、
実質上の政治執行層である官僚達にしても
凡人にちょっと学歴を足したくらいの人間達で、
既存システムと基盤の上で狡猾に立ち回ればいいだけだ。
枠組みは変わらないし、変えることもできない。
ある意味平和な理想的社会だね。
ただ、このままでいいのかな・・・?
このまったりした空気。
なんとなく歴史上の大帝国の衰退期を彷彿とさせている気がする。
どう、つながってゆくんだろうね。時代は・・・。