もし、今季、西武ライオンズが「ファンのご期待に添えない結果」に終わったのならば、渡辺監督には身を退いていただき、以下のような刷新・再生策を取るべきだと僕は提案します。
【1】後継監督に東尾修氏を再登用する
【2】ヘッドには土井正博氏若しくは伊原春樹氏の登用が望ましい
【3】コーチ陣はOBで固める。さらに半分から3分の1は60歳以上の「熟練者」を登用する
【4】東尾後継監督には営業・運営面での発言権・指揮権を与える
【5】その流れとしてチームロゴ・ペットマーク・ユニフォームを2003年以前のものに戻し、チームカラーとイメージの再生を図る
どこからどう見ても、「再生策」というより、時代の流れに逆行させるような感じです。
「そんなことはできるはずがない」「過去を懐かしみ現状を憂う人間のヒトリヨガリだ」と思う人も多いでしょう。
でも、その実例が、あるのです。
中日ドラゴンズが、これに一致します。ご存知の通り、今季から高木守道監督を中心にして、これまでの「落合色」を一掃して真のチーム再建・再生を目指しています。
2004年から2011年まで続いた落合政権は、「オレ流」に代表されるような独裁的な采配をふるってきました。
その結果リーグ仮優勝・本優勝・シリーズ優勝にも輝きましたが、その裏では様々な摩擦や軋轢が生じ、それは観客動員の減少にもつながったのです。
堪えかねた球団幹部は落合氏を懐柔させて身を退かせ、過去に采配を振るったことがある高木守道氏を招聘させました。
高木監督は若々しく見えますが、実は高齢です。これは、後継監督となり得る40~50代の人物がいなかった・・・という事情にも起因します。渡辺監督の後釜となり得る人間がいない西武ライオンズの現状と同じです。
そしてコーチ陣はOBを多数そろえ、とくに投手コーチには横浜で監督経験のある権藤博氏を加えています。権藤コーチはかなりの熟練者です。これもまた僕が示した提案に合致します。
そして中日球団は、「落合独裁」のダーティーなイメージを払拭させるべく、チームロゴを2003年以前のものに戻しました。さらにユニフォームもオールドスタイルにしています。これは、高木監督の意向もあったと言えましょう。
中日ドラゴンズは、チームを再生するにあたり、敢えて「進化」「若返り」ではなく「退化」「旧来への回帰」を選んだのです。
この結果、開幕時は首位をキープ。その後2位に下がっていますが、これまでのことを考えれば良好なシーズンと見たほうが良いでしょう。落合時代に比べ、選手の意欲が向上している感じもします。
中日球団の「退化」の選択は、ある意味正しかったと言えましょう。「進化ばかりがチーム再生ではない」ことを実証したとも言えます。
西武ライオンズは、過去の閉鎖的風土を打破すべく、チームのアイデンティティーをも変えるほどの刷新策を進めました。さらに、指導陣の若返りを図りました。しかしそれはあまりに性急なものでした。
そしてそれはチームの弱体化や不安定化という新たな副産物を生んでしまったのです。現状のままでの立て直しはもはや困難、やはりここは原点=つまり強かった時代に回帰することが必要だと考えます。
だからこそ、西武ライオンズは中日ドラゴンズを見習い「本当に強さを取り戻すチーム再建」を急ぐべきです。
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