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カテゴリ:鉄道
北陸・東北に続く「整備新幹線の並行在来線のJR路線復活案」。こんどは九州新幹線鹿児島ルートについて触れます。
鹿児島ルートは博多~鹿児島中央間。その並行在来線は、2004年の部分開業時に八代~川内間が「肥薩おれんじ鉄道」に引き継がれました。2011年の全線開業時には、博多~八代間はJR路線として残しています。福岡近郊の通勤輸送や分岐線区の営業面での孤立化を考えると、このやりかたは適切だったと考えます。 また、現在計画中の「長崎ルート」(新鳥栖~武雄温泉~長崎間)の並行在来線もJR路線として残す予定です。但しこのうち長崎本線の肥前山口~諫早間については、施設を佐賀・長崎両県に譲渡しJR九州が借りて「第二種免許」にて運行を継続します。 そのなかで、第3セクター化された八代~川内間の復活案について考えました。なお、この趣旨は4月3日更新の【前章】で触れたとおりです。 【1】再開業区間/八代~川内間 【2】運行列車/特急列車・臨時列車(団体・振替輸送・代行輸送) ★観光快速列車は肥薩おれんじ鉄道が一手に引き受けているためJRでの運行はしません 【3】客扱い駅 新水俣・水俣・出水・阿久根・川内 ★これ以外の駅については緊急時のみの対応 運賃・料金制度ですが、転換前の営業キロをそのまま適用します。 JRの運行列車にはJR運賃を、第3セクター会社の運行列車にはそれぞれの運賃を設定し、共通乗車はできないものとします。したがって、両社の列車へ乗り継ぐ場合はそれぞれの運賃の合算となります。混乱も予想されるため、周知方法に工夫を要します。 また定期券はJRの運行性質上、第3セクター会社のみで発売します。 運行列車ですが、新幹線の直接の恩恵を受けない阿久根・串木野両市を抱えていることから特急「有明」のみとしました。 運行本数は以下のようにします。 博多~鹿児島中央/5往復 熊本~鹿児島中央/1往復 ★現在博多~長洲・熊本間で朝・夜に運行しているものについては別名称を定めます 博多~鹿児島中央間の列車は阿久根・串木野から熊本・博多への直接輸送を目指したもの。概ね3時間間隔での運行を想定します。一方、熊本~鹿児島中央間の列車については、下りは熊本23時35分着「つばめ379号」から,上りは熊本発06時08分発「さくら540号」への接続を取るかたちで運行する「深夜特急」となります。 ここまでまとめましたが、こうして考えると「第3セクター移管」は時代の趨勢と地域の実情に全く合わない間違ったやりかたであることを感じました。 この問題提起を機に、新たなる改善の道が開けることを期待します。
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最終更新日
2015/04/15 10:09:48 PM
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