ヴァルティナ@武蔵野公演に行ってきました
ヴァルティナVarttina2011年5月27日(金)午後7時開演武蔵野市民文化会館 小ホールマリ・カーシネン Mari Kaasinen vocalsスーザン・アホ Susan Aho vocalsヨハンナ・ヴィルタネン Johanna Virtanen vocalsハンヌ・ランタネン Hannu Rantanen bassマッティ・ライティネン Matti Laitinen bouzoukiマッティ・カリオ Matti Kallio accordion, keyboardsトニ・ポルテン Toni Porthen drums名前だけは知っていたものの、CDは92年作と94年作の2枚しか持ってないし聴き込んでもいないし。買ったのは今から10年以上前なんだけどさ…。今回の公演も最初は迷ってたんだよね。いつも安い武蔵野市にしては5000円というのもあって。(←友の会価格で1割引で買えるんだけどね)でも知人に「行くべき!」「11年ぶりの来日だよ!」と背中を押され、エイヤッとチケット購入しました。結果は…行って良かったです、本当に。心の底から。1983年に結成というからかなりのベテランです。ってことはメンバーも年季入っているのよね、今は1人しかいないっていうオリジナルメンバーなんていったいどんなことに!?と多少失礼なことを思いつつ開演を待ちつつ客席とステージ上を観察。私は前から2列目のほぼ中央だったんだけど、この手のライブでよくお見かけする著名ライターのS氏はやはり最前列ど真ん中。この会場、普段は武蔵野市民と思しき定年退職してますオーラをまとったお父さんお母さんが多いんだけど、この日は若い人が多かった。楽器の配置はステージ向かって左からアコーディオン&鍵盤(マックあり)、ブズーキ、ドラム(ワンバス)、ベース。アンプが右側に少し積み上がってます。いよいよ開演、メンバーが出てきました。まずは全身白服のトニ・ポルテンが登場。少しドラムを叩き、続いてハンヌ・ランタネン、マッティ・ライティネン、マッティ・カリオの3人が登場。2人のマッティは普段着だったけどリズム隊はこだわりの衣装だね。ハンヌはどこのアジアンだよと思わず突っ込みたくなるような丈の長いシャツにダボッとした白パンツ。そしてマリ、スーザン、ヨハンナも出てきて喝采。なおこの時点ではまだシンガーの顔と名前が一致していない私は、「左からアップ(ヘア)、小柄、ダウン(ヘア)」と見た目の特徴をブツブツ。お姉さん方はブロンドが麗しかったです(フィンランドの女性ってブロンド率どんだけ?)。白を基調とした衣装もかわいかったな。真ん中のマリはロンスカで両サイドのスーザンとヨハンナはパンツ。スーザン&ヨハンナは裸足だったよ。私の好みはロンスカだね、自分でも着てみたい…ってそんなことどうでもいいね。※メンバー紹介時の記憶と帰宅後の画像検索で名前と顔を一致させました。冒頭、床のカンペを見ながら日本語でMC。「お寿司が大好きです」がうまく言えず、「あー失敗しちゃったぁ」な表情のマリ。おいおいかわいすぎだろ…。あ、歴史の長いバンドだからメンバーもそれなりの年齢なのかな?と期待と不安に胸を膨らませていた私だけど、男性陣はともかく女性陣は若々しかったです。そもそも脱退/加入が多いし、メンバーがみんなベテラン年齢ってわけじゃないものね。よーく見るとお肌のくたびれ具合がわかっちゃうけど(こらっ!)3人とも年齢不詳です、ぶっちゃけ。30代半ばってとこ?(その後検索してスーザンとヨハンナの年齢を知ったのだけど、ヨハンナが想像以上に年上でびっくり仰天)年齢を感じさせないのは見た目だけじゃなく歌も。とにかくパワフル! ハーモニーは息ぴったりで抜群、スタジオ盤よりはるかにいいぞ。ステージ上を動き回り、こぶしを振り上げながら歌う。本物のエンターテイナー、パフォーマーだね。とりわけ轟音ではないのに迫力がすごいんだ。音圧って意味ではなくもっと全体的な…。電気アコーディオンなんて初めて見たし(マックにつなげてシンセみたいな音も。なおキーボードも置いてあったけど触ってなかった)、ベースはルナサのトレヴァーが使ってるようなシュッとしたアップライト型。ドラムはかなり激しくて、ヴァルティナってロックバンドだよなと思う私。あまり「伝統音楽」「トラディショナル」という感じは受けなくて、進化を続けている音楽って印象だったな。そんなわけで前半のセットリストはこれ。LINNUNMIELILEMMENNOSTOSEPAN POIKAAITARAOI DAISYNTIMAA EI KERROVAITEN VALVOIN終演後に床に貼ってあったやつを写メしたものなんで、もしかしたら変更があったかも。1曲目と2曲目の間に「M」、7曲目と8曲目の間に「J」など謎の書き込みもあるんだけど、もしかしてMC担当者の名前なのかな(誰が喋ったかもう忘れちゃった)「あいたら・おいたら♪」は無伴奏で歌ってました。この歌は持っているCDに入っているから嬉しかったなー。その次の曲はブズーキのみを伴奏に歌ってたよ。休憩挟んで後半スタート。遠目ならばつのだ☆ひろに見えなくもないトニ(きっとお茶目だよなこの人)のドラミングは実に力強くて、エキサイトしすぎてドラムスティックが1本お釈迦に。「見てくれよ割れちゃったよ~」と両隣のハンヌ&ブズーキマッティに見せてたよ。メンバー紹介~次の曲の最中、とても懐かしいフレーズを披露するアコマッティ。そのフレーズとは「ランバダ」。今頃ランバダって(笑)ちなみにブズマッティの顔が中1の時のクラスメート男子に激似だったのですがこれは大多数の人にとってはどうでもいい情報です。後半は男性陣だけのインストコーナーあり。客席の私らも参加した「せーれんにーこーいー♪」で、フロント3人はダンスしながら歌ってたんだけど、実はハンヌもかわいく跳びはねながら演奏してたのだ。別の曲では控えめに風車奏法もやってたし…くふふ。かわいいおじさんだぜ。始まりのシンバル&ベースの音が不協和音で滅茶苦茶不愉快だった(もちろんそれが狙いでしょう)「蛇の歌」ではアコマッティがコーラス付けてました。「歌」というより「森の声」みたいな感じ、なんだっけ、ヨイクって言うんだっけ?またアンコールでは男性陣全員で「アー♪」と付けてましたよ。後半のセットリストはこちら。これも写メしたやつです。MIERO - MIERONTIEAIJOTUULILTA TULEVAPYRYMAARIAPIHI NEITOVARRII OMP' Z-VESIYOTULETSELEアンコールは2曲。(わからなかったのでウェブ上から拾ってきました)Mieleni AleneviVihma最後にもう一度登場してみんなで並んで礼、終了。いやー良かったです。観客を楽しませたい、最高のライブにしたいという気持ちがひしひしと伝わってくる素敵な夜でした。私、開演して20分ぐらいは感極まってずっと泣きそうだったんだ。日本から逃げ出す外国人も結構いるのに、遠いフィンランドから来てこんな素晴らしいライブをしてくれるなんて…ってね。今日と明日は渋谷でアラマーイルマン・ヴァサラットと対バンだね。行かれる方、楽しんできてね!最後に日本語MCのカンペも紹介しちゃおう。ARIGATO - THANK YOUKONVANWA - GOOD EVENINGKAMPAI - KIPPIS CHEERSTSU GI NO KYOKU WA ~ DESU THIS NEXT SONG IS ~NIHON NI KORETE URESHI DESU HAPPY BEING IN JAPANOSUSHI GA DAISUKI DESU WE LOVE SUSHITOKYO GA DAISUKI DESU WE LOVE TOKYO乾杯は聞けず。渋谷ではどんなMCを披露してくれるのかしら?