カテゴリ:映画
今のアメリカ社会がどんな問題を抱えているのか、 具体的には分からないのだが、この映画は、現在 のアメリカの病をきっちりと描いているのだなと 感じた。 人が理不尽な状況に追い込まれたときにどう対応 するか。銃社会でもあるアメリカでは、暴力に訴 えることも解決方法のひとつである。 しかし、暴力が新たな暴力を生み、泥沼になった ときにどんな対応があるか。 カトリックの神父が言うように言葉で語りかける 方法もある。しかし、イーストウッド演じる主人 公がとった行動は・・・。 確かによく考えた行動であり、暴力では何も解決 しないというメッセージのように感じられたので はあるが、後味は良くない。 この映画に見られるような人種差別のような露骨 さは無いが、日本でも地域や家庭の教育力の衰退 は著しい。この映画でも、祖母の葬儀にへそ出し の鼻ピアスで来る高校生の孫娘がいたが、日本の 状況もだんだん似つつある。 しかし、主人公の息子はトヨタのセールスマン。 チンピラ・ギャングの乗る車はホンダ。彼らの入 れ墨には「家族」という文字が見えるのが気にな った。 もうひとつ、警察はなぜ残るといった神父まで強 制的に連れ帰ったのだろうか。主人公と警察とは すでに話が通じていたのだろうか。 映画の日。シネスイッチ銀座にて。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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