カテゴリ:森田理論学習の進め方
ポイント解説 応用編2 生の欲望の発揮
生の欲望の発揮は森田理論の土台にあたります。 これを抜きにして森田理論は成り立ちません。 神経質者の生の欲望は強く、その範囲は幅広いものがあります。 1、 生存や安全の欲求 生命を維持したい、安全を確保したい。子孫を残したいという欲求です。生きるために必要な食欲、性欲、睡眠欲、排泄欲などはすべてこれに入ります。この欲求はいちばん基本的なもので、以下の4つの欲求は、これが満たされてはじめて生じてくるものです。 2、 社会的所属の欲求 温かい人間関係を築きたい欲求です。愛し、愛されたいという欲求です。家族の中にいたり、友人と話したりしていると気分がよいのは、この欲求が満たされているからです。これが満たされないと対人恐怖症などの原因となります。 3、 向上発展の欲求 自分の能力を高めたいとか、人に認められたいといった欲求です。勉強をしたり、体を鍛えたり、地位の向上を望むのはこの欲求を満たすためです。 4、 楽しみたいという欲求 経済的に豊かになると娯楽や趣味、レジャー、旅行、スポーツなどを楽しみたいという欲求を追及するようになります。 5、 自由を求める欲求 自分の意志で行動したいという欲求です。人は束縛されることを嫌います。 森田先生は、「人間は欲の深いものであり、中でも神経質は欲の上に欲の皮が突っ張っている」といわれています。 また「欲のない人は哀れである」といっています。 神経症に陥るような人は、この「生の欲望」のすべてにわたって、もともと強い人なのです。 森田理論学習は、「生の欲望の発揮」に向けて精進し努力することを目指しています。 この単元では、凡事徹底、物そのものになりきる、無所住心、好奇心の発揮、物の性を尽くす、唯我独尊、変化への対応、運命を切り開くなどの学習項目があります。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2014.09.21 06:26:05
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