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森田理論学習のすすめ

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2022.01.20
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不眠で悩んでいる人に対して、森田理論では次のように説明されています。

最初から一定の姿勢をとって、苦しくてもできるだけそれを変えないで、たとえ眠れなくても体を横にして休養しているだけでいいんだと覚悟していると、いつの間にか苦しいという感じに慣れてきて眠ってしまうものです。
楽な姿勢を求めて、上になり、うつぶせになり、右向きになり、左向きになりをくり返していては、なかなか眠れなくなるのです。

森田先生は逆説療法も取り入れられています。
不眠の患者に、朝まで一睡もしないで起きておくことを勧められているのです。
その時の心理状態を観察して、詳しく説明するように指示されています。
するとその患者は「寝なければいけない」という歯止めが取れて、朝まで熟睡できたということです。この人は、不眠を積極的に受けいれることで、熟睡しなければという「かくあるべし」がなくなり、その結果熟睡できたのです。

いづれにしても神経症的な不眠は、不眠をやりくりして眠る方法を探っている時は、どんどん不眠障害が増悪していく。
不眠は天気と同じ自然現象で、人間の意志の自由は効かないと観念してしまえば、いつの間にか眠れるようになる。
しかし、眠気が襲ってくれば、昼間2時間程度は昼寝をしていますという人は、夜熟睡することはできません。

今日は睡眠の仕組みと役割について説明します。
まず仕組みですが、人間はリズムで生活しています。
体内時計は24.5時間から25時間のリズムで回転しているそうです。
1日の生活リズムのことをサーカディアン・リズムと言います。
起床してから14時間から16時間ほど経つと、脳の松果体から睡眠導入作用のあるメラトニンが分泌されます。
朝6時に起床している人は、夜20時から22時ごろです。
それから1時間から2時間後に眠くなるように設計されています。
少なくとも22時から24時には寝床に入ることが必要になります。
森田では規則正しい生活を維持することを勧めています。
就寝時間と起床時間を確定させて、後目ざめている時間をいかに有効に活用していくのかが肝心だと思われます。

つぎに睡眠の役割について説明します。
脳全体としては、24時間休みなしに稼働しています。
特に自律神経は休みなく稼働しています。
大脳辺縁系に海馬というのがあります。情報や記憶の司令塔です。
海馬は様々な情報を夜のうちに仕分けをして整理しているのだそうです。
特に長期記憶の整理と格納場所を決めているのです。
人間でいえば必要な書類をいつでも取り出せるように、インデックスやラベルを付けて、整理整頓し、よく分かるところに保管する役目を果たしています。
これをしていないといざというとき必要書類を探し回ることになります。
整理整頓と保管がきちんとなされていると、すぐに取り出して利用可能となります。

脳科学者の池谷裕二氏は次のように説明されています。
海馬は情報を整理しています。
睡眠は、きちんと整理整頓できた情報をしっかりと記憶しようという、取捨選択の重要なプロセスなのです。
だから「夢を見ない」というか「眠らない」ということは、海馬に情報を整理するという猶予を与えないことになります。
つまり、その日に起きた出来事を整理して記憶できなくなってしまう。
ですから、睡眠時間は最低でも6時間ぐらいは要るといわれています。
もちろん個人差はあるのですが、6時間以下の睡眠だと脳の成績が凄く落ちるということは、2000年頃に科学的に証明がなされました。
(海馬 池谷裕二 糸井重里 朝日出版 198ページより引用)





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Last updated  2022.01.20 06:34:46
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