テーマ:映画館で観た映画(8351)
カテゴリ:映画★アニメ
アニメーションの新たな地平を描く。 鬼才新海誠の新作アニメーションを上映してると知って、行ってきました。渋谷まで。渋谷まで行くのに、普段スーパーに行くのと同じ格好。だっていまさらおしゃれしてもー。というか、渋谷ってあまりにもいろんな人たちがいるのでどんな格好をしても、めだたない! いままでは、ほとんどSF作品だったのに、今回は珍しく、ごくごく普通のお話。現代日本に暮らす普通の男の子の話。 でもでもやっぱり新海誠だ! だって種子島の宇宙センターから、ロケットが打ち上げられるシーンがあるんだもの。必見です。 それにしても、もし、もう少し昔なら、新海誠は、小説家になっていたかもしれない。だって、シナリオは彼が書いているんだけど、その表現がすごいです。現代の都市の空気やにおい、現代都市が現代の人間にとって心の原風景になっていることを描き出すのがすごくうまい。SFとか、どうとかっていうより、彼のすごいところは現代の都市が原風景になっているこの部分を文章やすごく緻密な絵によって表現しうるところだ。 彼はなんと、国文科卒業なんですね。だから、世が世なら小説家になっていたかもしれない。そして、彼が描き出すものすごーく美しい風景を考えると、画家になっていたかもしれない。しかし、文も絵もうまい彼はいままさにこの現代でアニメーション作家という職業によって自己表現をする方法を選んだのだ。 ただ、人物がいまいちかなあ。一話目の「桜花抄」では、緻密で細密な絵のわりに人物がラフすぎてアンバランスなかんじがしました。それでも、二話、三話と進むうちに人物描写が細かくなっていった。これは、ダンダン書いていくうちに調節されたのか、それとも登場人物の年齢にあわせてだんだん細かく書き込むようにしたのか。疑問であります。 感想はいまいちと、いう部分もあります。でも、もう一回よーく観たいかも。第三話めがカットが早すぎて気持ちがついていけなかったかも。というか、一話目であれほどのシンパシーをみせてくれた二人が、三話目であっさり、離れてしまうのがなぜなのか。 でも、ちょっとうるっときましたよ。 秒速5センチメートルとは、桜の花びらがおちる速度です。 『秒速5センチメートル』ヤフーサイト 新海誠のサイト 秒速5センチメートル@映画生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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小説版もいいですよ。
映像作品と合わせて楽しむのがよさそうです。 (2009年06月15日 18時20分10秒)
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