テーマ:映画館で観た映画(8359)
カテゴリ:日本映画
おもしろかったです。かなり当たり度高し!!! 江戸川乱歩がかいた怪人20面相をモトネタにして新しく欠かれたお話。 舞台設定は、第二次世界大戦のなかった日本で、1949年。 戦争がなかったので、いまだに、日本軍が存在しています。 あの時代特有の帝都東京ののどかな雰囲気がたまらなく面白いです。 松たか子ってやっぱり、お嬢様役がホントにぴったり。生まれついての気品を持っている人なので、下手に貧乏人の役をやるより、やはり、彼女にはこういう正統派の美人のお嬢様役をやってほしいですね。ほんとに今回の役どころは、ぴったりです。松たか子のよさがしっかりたっぷり生かされている役です。おかげで映画を見ていてたのしい。 明智探偵役の仲村トオルを見るのも久しぶり。彼、イケメンなのに、ほっぺたにしわがあるのでした。年取ったのかなぁ。 で、金城武。かっこよかった。こないだの、諸葛孔明役といい、今たちばんのってる役者さんだと、思う。 ストーリーも予定外の展開やどんでん返しがあって、ほんとにぜんぜん飽きることなく最後まで見られました。 日本映画とは思えない面白さ。今年一番の日本映画だと思います。今年これから、これ以上の日本映画ができるのでしょうか。 正統派の娯楽大作だと、思います。 人が万々死ぬでもなく、無理やり泣かされるわけでもなく、無理な笑いを取るでもなく、純粋に素直に楽しめる作品だったと思います。 大戦が起きていないために、社会がリセットされず、そのために貧富の差が拡大していて、という設定がなるほどねえと、思う。大戦がないから、帝都のまま、科学は進んでいて、デスラーの機械もできていたりして、うーんやっぱり、「ヤマト」世代なのですね、きっと。 そして、昔の物語ゆえの孤児や、貧乏な社会を語るセリフが、いままでなら、所詮絵空事の物語世界のセリフにしか聞こえなかったのに、今自分の住む現実世界でも、極端な不況や、派遣ぎり、正社員ぎりでどんな人でも、明日はどうなるかわからない、いつ路頭に迷うか分からない、そんな現実があるだけに、とてもリアルにひびいてしまいました。 まるでシリーズものの第一作のようなお話だったので、このあと、続編、続々編が出来て、いかにも義賊な怪人二十面相の活躍や、お嬢様議員が貧富の差をなくすために活躍していくところなど、見てみたいなぁと、思います。 K-20 怪人二十面相・伝@映画生活 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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