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パワースポット@神の島「Okinawa」

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2022.03.30
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カテゴリ:沖縄市

(山ももの歌の歌碑)

沖縄本島中部の沖縄市「山内(やまうち)集落」は、第二尚氏王統の初代国王「尚円王」(在位:1469-1476年)と「平安山(へんざん)集落」のノロ(祝女)であった「金満(真加戸)」の間に生まれた「山内昌信(やまうちしょうしん)」を始祖とするムラです。「山内昌信」が琉球王府に仕えている時、中国から楊梅(ヤマモモ)を持ち帰り集落に植えた木が集落中に広がったと伝わっています。「モモヤマの里」と呼ばれる「山内集落」の公民館に「山ももの歌」の歌碑が建立されており、ヤマモモの木は「金のなる木」として集落の名産物として広く知られていました。かつて旧暦3月は「ムムサングヮチ」と呼ばれた山モモの最盛期で住民の生活に繁栄をもたらしました。


(桃山公園)



「山内集落」の北側に「桃山公園」があり周辺住民の憩いの場として親しまれています。さらに集落を南北に横断する「ももやま通り」があり、住民の生活に欠かせない主要な道路となっています。かつて山モモ収穫の季節になると「山内集落」は収穫する村人や山モモを売る「ムムウイアングヮー(モモ売り姉さん)」で活気付き、その様子を見物する観光客で賑わいました。収穫した山モモは「大山集落(現宜野湾市)」周辺の「ムチャー」と呼ばれる仲買人が山モモを買い取り那覇に運びました。「ムチャー」たちは首里や那覇の町々を廻り「ムムコーインソーレータイ(山モモを買って下さい)」と呼びかけて山モモを売りさばいたと語り継がれています。


(イリーガー/クシントーガー)

(イリーガー/クシントーガー)

「山内集落」の最北端に琉球ゴールデンキングスの本拠地である「沖縄アリーナ」があり、敷地内には「イリーガー(西り川)」の井戸があり「クシントーガー」とも呼ばれています。「沖縄アリーナ」が建設される以前は沖縄自動車道の工事に伴い、かつてこの地にあった「沖縄市営闘牛場」の南側に移設されていました。その昔、落武者が「イリーガー」の水を頼って住み着いた」と口碑が伝わり「山内集落」発祥の地と言われています。更に約500年前、集落周辺で7カ月余り雨が降らなかった時期に、住民が「イリーガー」の水を飲んで命を繋いだとされています。「イリーガー」にはウコール(香炉)が祀られており「ウガミガー(拝み井戸)」となっています。


(シリンカーヌカー/イーザクヌカー)

(シリンカーヌカー/イーザクヌカー)

「山内集落」の北東側に「シリンカーヌカー(尻ン川)」があり「イーザクヌカー」とも呼ばれています。「イリーガー」の南側に位置しており、同様に約500年前の大旱ばつの際に住民の命を救った井戸です。この井戸も沖縄自動車道の工事により、かつてこの地にあった「沖縄少年院」の西側に移設されました。「シリンカーヌカー」は旧暦12月24日の「屋敷ウガン」の際に住民に拝まれ、更に旧正月元旦には井戸から若水を汲んでいました。「屋敷ウガン」とは、神様から借りている土地に住まわせて頂いているお礼と、悪霊が入らないように家の四隅に結界を張るウガン(御願)で「シリンカーヌカー」も水への感謝として拝されています。


(メーヌカー/イリーガー)

(メーヌカー/イリーガー)

「山内公民館」の西側に「メーヌカー」があり、集落のアガリ(東側)に住む住民は「イリーガー」と呼んでいました。「山内集落」で最も古い井戸の一つで集落で子供が産まれた時、この井戸の水を産水として利用した「ウブガー」でもありました。旧正月元旦には若水を汲んで茶を沸かし一年の健康祈願をし、更に「シリンカーヌカー」と共に旧暦12月24日の「屋敷ウガン」の際に拝まれています。また「ウスデーク」と呼ばれる女性のみで行われる円陣舞踊の伝統行事では、集落の五穀豊穣と住民の健康に感謝するウガン(御願)が行われます。「メーヌカー」は南東側の「山内大明神」に向けて祠が建てられおり「ウガミカー」として大切に拝されています。


(アガリガー/メーアガリガー)

(タカミガー/高嶺川公園)

(アガリガーの石碑)

(ウコールとフーフダ)

「山内集落」の南側の「タカミガー(高嶺川)公園」に「アガリガー」があり「メーアガリガー」とも呼ばれています。「メーヌカー」同様に旧暦12月24日の「屋敷ウガン」や旧暦8月10日の「ウスデーク」の際に拝されています。「アガリガー」のウコール(香炉)には神様が宿るとされる木製の「フーフダ」と呼ばれる呪符が供えられており「祓比給布 奉祝辞 寒言神尊利根陀見 普天満宮守護 西 清米玉布」と記されています。悪霊を追い払う役割がある呪符で屋敷の四隅に祀られ、この普天満宮が配布した呪符は屋敷の西側用の「フーフダ」であると考えられます。「祓比給布」は「祓い賜う」を意味し「清米玉布」は「清め賜う」を意味します。


(山内の越来節の歌碑)

(越来節の碑)

(越来1丁目の越来節之碑)

「山内集落」の中心部にある「山内大明神」のお宮がある敷地に「越来節(ぐぃーくぶし)の碑」が建立されています。全17節ある「越来節」のうち後半の11節から17節までの歌詞が石碑に刻まれています。「越来節」は今から500年以上前、琉球王朝の役人が娘を誘いモーアシビ(毛遊び)に出かける男女の恋を17節に渡り謳っています。「越来節」は沖縄市の「越来集落」で生まれた歌で、歌に登場する役人は「山内集落」の始祖「山内昌信」の3代目子孫「富里」という「越来番所」の文子(書記官)で、娘は「越来集落」の「大前仲宗根」の一人娘「真鶴」です。「越来節」は当時のモーアシビ(毛遊び)の様子を克明に表現した歴史的価値の高い歌として知られており、前半の1節から10節の歌詞が刻まれた歌碑は現在、沖縄市越来1丁目に建立されています。








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最終更新日  2022.11.12 21:27:03
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