どういうわけか・・「血潮」
どういうわけか 私の心は裸で 目を見張るような 灯もなく 鯉のぼりが 左から右へ あてもなく流れる その時の音 風 夢 上げた右手に 何か感じて 指先は 風の中へ 針の穴のような 希望 波紋のように 広がる希望 あるいは スプーンを持ってきて プリンの先を食べましょう どういうわけか・・・ *** 18 吉井和哉 だいぶ前だが、吉井和哉ソロのbestアルバムが出た。 ほとんどの曲を知っているからいいかな~と 思っていたのだが、ふと買ってしまった。 時系列的に並べられた、この曲たちは、 当然自分の物語や映像ともリンクしてしまう。 一番最初「TALI」が発売されたのが、 約10年前だと思うので、自分が大学生の時だった。 自転車に乗って、高崎駅のVIVREまで 15分くらいかけて買いにいったのを覚えている。 弟にも超勧めていたので、アルバムについて 話していたのも覚えている。 時系列的に並べられた音楽は 10年を想起させ、つらかったこと、希望のこと、 楽しかったこと、戸惑ったこと、いろいろ思い浮かぶ。 高崎→十条(東京)→千葉→埼玉、 というような景色が変わったのもある。 (十条は吉井さんが育った街らしく、 自分は知らずに住んでいたのだが、なるほどと思った。 「バッカ」のPVが十条だった。) そして、「血潮」「HEART」という新曲に行く。 始まったツアーのタイトルは 「GOOD BYE YOSHII KAZUYA」 確かに、このアルバムを聴いていると、 楽しさや、世界観、旅、変わりゆく景色、と共に、 苦悩や戸惑い、なども垣間見える。 そんな、光と影に翻弄されがちな自分から、 ただ純粋にいい音楽を創り、表現しようとする自分への 言葉かもしれないし、そうではないかもしれない。 吉井さんは、ロックという衣をまとった、 純粋な音楽家だと思う。 伝える世界観、移動や旅の景色は、 普遍的だとさえ思ってしまう。 さてさて・・・