自民党若手議員のマスコミ抑圧の発想
安倍首相に近い若手議員の会合で安保関連法案が世論の賛意を得られないのはマスコミのせいだということでマスコミの言論を抑えるのに文化人からの働きかけで経済界に協力してもらってスポンサーにならないとか経済的圧力を加えてもらいマスコミを抑えこもうという意見がだされたと報道されています。非公開の会合ということで本音がまともにでていますがこれは裏では若手議員の手本となる先輩議員がすでにしていることをなぞっているような気がします。あの消費税アップのときもマスコミはなぜか民主党をを応援していましたが裏では経済界とマスコミが表面はともかく深いところでは同調していた感があります。当然自民党も深く噛んでいたのは自明でしょう。ただこれは国民に対する道義的責任を民主党が裏切っただけで憲法違反にはならない話です。しかしながら今回の件はいかに文化人をワンクッションにおいているとはいえマスコミの意見を裏から操作しようというところに憲法の表現の自由に対する軽視が垣間見えることです。まぁ金づるを握られたらマスコミもこちらの言う通りになるだろうというのですからマスコミもなめられたものです。このへんは先輩議員のやり方を学んで自分たちもマスコミに影響力のある政治家になろうという若手議員の意気込みが感じられます。ただ沖縄の2新聞をつぶせという民間人のだれかさんの発言は最悪です。マスコミにたいして金の力で影響力を持とうというイメージがダーティなのにさらに気に入らない新聞社はつぶせという発言がとびかってはこの若手議員の集団が憲法を軽視することはなはだしいと思われてもしかたがない。安保関連法案が憲法違反のおそれが濃厚なのにさらに言論を弾圧する自民党というイメージができあがっては野次馬としても憂鬱以外のなにものでもない。憲法の解釈変更で集団的自衛権にきりかえたのなら表現の自由も解釈変更で将来制限をくわえようという動きも当然でてくるような気がします。まぁそれは現在アメリカを見習っている関係上そうは簡単にできないでしょうが本質は治安維持法の故郷。安倍首相と会談したあと橋本氏が民主党は日本にとってよくない政党だといったように革新系左派に将来再び悪夢が襲うかもしれないという可能性はあるような感じがあります。まぁ革新系左派がいいかわるいか知りませんが2大政党制の構築をめざした小選挙区制が独裁政治の強化につながれば民主主義の退潮が懸念されます。たとえば天皇は他国の元首以上の存在で他国と同じ元首でいいのかといった議員の発言が報道されていますが戦争が起きた原因の一つにこういった選民思想があったことが思い出されます。これがドイツのユダヤ人迫害につながりまた日本でも選民思想のもとで外国と戦った経緯があります。まぁ日本の戦前復古すなわち軍国主義の台頭が野次馬としては怖い気がするのですが安保法案で憲法が軽視されさらに表現の自由を制限しようという流れが強まればいつか治安維持法の再登場もあながちないとはいえないかもしれません。とはいえまだ戦争の前提となる貧困は中東にみられるものの経済的にはまだ恵まれている日本ではまだ軍国主義にはなりようがないでしょうがただいつでも軍国主義の鎧を着れるようにしようという日本の底に流れる強い執着は見えます。ただそれを合憲的にするならあまり文句はないのですが違憲的にしようというところに非常に違和感を覚えます。 フランスの事後的違憲審査制/ベルトラン・マチュー/植野妙実子/兼頭ゆみ子【後払いOK】【2...価格:3,564円(税込、送料込)