Gyao:芙蓉閣の女たち~新妓生伝:感想
妓生=芸者さんのお話だというので多少時代劇がかったものかと思いきや完全な現代版恋愛ストーリーでした。お話はけっこうつくりこまれていて面白いことは面白いのですが基本的にこのドラマを成り立たせている韓国の社会的身分や体面の重さに日本との差が大きくてよくわからないところがあります。情をこれでもかと優先する日本ドラマに対して身分の差を基準にしてドラマをつくる韓国ドラマはけっこうカラッとしていてじめじめしていないのがいいところなんですがそれなりに社会の壁の厚さを感じさせます。うーん。戦後韓国は近代化された国家というイメージがあるのですがやはり日本と同じ東洋の国。ものの考え方や生活の仕方などは戦前の影響が大きく西洋流の個人主義などとはおおきくちがう感じがします。まぁお隣のお国ですからドラマの展開はだいたいはわかりますが歴史ドラマの権力闘争の描写はちょっと日本人には想像できないようなところがあります。それでも歴史ドラマでは権力闘争を基準にすればそれほど理解できないということはないのですが現代ドラマになってくるとちょっと理解しがたいところがでてきます。まぁ大きくとらえればなんとなくはわかりますが細かいところでは日本との差はけっこうあってやはり外国ドラマです。日本の芸者ドラマですとしかたなく芸者になった女性と彼女を愛する男がどうしようもなくなって最後は心中するというお話しが基準にありますが韓国の妓生(キーセン)ドラマでは展開が同じようでもまさに似て非なるものです。基本的にドライですから泣きがはいってもそれほど情に深入りはせず社会的身分や体面に翻弄されざるを得ない運命を淡々と描くという感じになります。とはいえ10~20パーセントぐらい意味不明な行動があったとしても同じ東洋系。大きく見ればそう日本と大差ないのも事実。中国などは言語の違いも合ってさらにちがいが広がりますが似たようなものか。子供のころからアメリカなどの西洋ドラマばかり見てきましたから東洋のドラマのほうがわからないというのは不思議ですが表面は似ていても底のほうはけっこうちがっていることに気がつきます。肝心のこのドラマの感想ですがけっこう時代劇の俳優もいます。イム・ヒョクなどは時代劇専門かとおもっていたらここにもでていました。主役のサラン役のイム・スヒャンはかなり抑えた演技ですが元が美人なので多少へたな演技でも場をとりもてます。そしてララ役のハン・ヘリンは水着の場面で驚くほどウエストが細いので驚きました。モデルにもなれそうです。最初のほうはともかくとして後半はストーリーの展開が続きけっこう面白い。多少単純ですがお話しを盛り上げるわきのお話しの仕掛けもほどよくできているのではと思います。イム・スヒャン,ハン・ヘリン,ソンフン,CMDC-9771韓国ドラマOST /『芙蓉閣の女たち〜新妓生伝』価格:2,625円(税込、送料別)