世界卓球最後の日本人優勝者:小野誠治
時は1979年。35回世界卓球選手権で小野誠治が優勝した。当時から中国は優勢でだれも小野選手が優勝するとはおもっていなかったらしい。新聞でも小野選手が驚くほどの調子の良さで優勝したという意味のことが書いてあったと記憶しています。映像は見なかったのでその記事を鵜呑みにしていました。しかし、小野選手と郭躍華の決勝戦の動画がアップされていたので見てみると新聞の記事とイメージがずいぶんとちがっていたので驚きました。確かに小野選手のショットがうまく決まって小野選手の調子がよさそうに見えますが実のところ郭躍華の調子が悪すぎです。ドライブにしてもあんなに肩をいからせて日本人がするようなドライブと同じになってます。いくら古い時代の卓球とはいえ中国のトップ選手があんな型通りのドライブをするのを初めて見ました。本来の中国選手は台から離れず球をすばやくさばいて後陣から打ち込む日本人選手を翻弄する印象があるのですが郭躍華のほうが振り回されて後ろから打球しているのですからどちらが中国選手がわからないくらいです。一応断然の優勝候補ですから一瞬二日酔いで試合にでているのかと思ったぐらいです。しかしいろいろ検索してみるとどうやら試合過多が一因らしい。記事によれば当日シングル、混合、ダブルスで33セット(当時は21ポイント制)やっておりさらに悪いことには団体戦でハンガリーに敗北したショックが尾を引いていたらしい。まさに最悪な状態だったようです。あげくのはては肉離れで最後は棄権を余儀なくされいかについていなかったかわかりました(笑)。確かに小野選手の調子はよかったですがこの試合は郭躍華選手が悪すぎですね。またチームとしてハンガリーに団体戦で敗れていますので中国選手団全体で勢いをなくしていたようです。しかしこののち郭躍華選手は世界選手権シングルスを連覇しています。今回動画をみて初めて小野選手優勝の顛末がわかったのですが新聞記事からの印象ですと小野選手の調子がよかったから優勝したんだとしか思わなかったわけですから新聞記事がずいぶんと日本びいきで書かれていたのかなぁと思います。まさか郭躍華選手が試合を棄権していたとは知りませんでした。よくみれば試合結果に第4セットに棄権と書いてあったかもしれませんが小野選手を手放しで賛美していたことしか思い出せませんので今回の動画を見てびっくりしました。今思うともうちょっとイーブンな眼から記事を書いてほしかったかもです(笑)。卓球ラケット,入門用,格安郭躍華-前世界チャンピオン企画 両面裏ソフト、シェーク型価格:1,800円(税込、送料別)