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カテゴリ:国内旅行
御岳山を後にし、奥多摩湖に向けて車を走らせる。 途中左手に白丸調整池ダムが。 発電専用ダムで、ダム直下に東京都交通局の白丸発電所があり、水力発電を行っている。 東京都が運営するダム。電力は、東京電力へ売却と。 白丸調整池ダムの下の多摩川の渓谷。 小河内ダムに近づくと、余水吐水門が左手に見えた。 大雨などでダム湖(奥多摩湖)に流入する水が増えてしまうと洪水の危険が。 そんな時にはここから放流するのだ。 この日は僅かな水量を放水中。 淡い白の帯が。 白き水の流れ、波紋が美しかった。 そしてダムの近くの駐車場に車を駐め散策開始。 ダム湖百選の『奥多摩湖』。 余水吐水門には水門が5基設置されていた。 東京都奥多摩町にあり、都心から約65kmにあって、標高530mに位置する 奥多摩湖。 奥多摩湖は正式名称を小河内貯水池(おごうちちょすいち)と言い、 東京都西多摩郡奥多摩町と山梨県北都留郡丹波山村、同県同郡小菅村に跨る 東京都水道局管理の人造湖(貯水池)。 ダムの堤体上を歩き白い建物の展望塔に向かう。 小河内ダム概要の案内板。 型式 :重力式コンクリートダム 堤高:149m 堤頂長 :353m 堤体積:1,675,680m3 流域面積:262.88km2 満水時の貯水量:185,400,000m3(東京ドーム150杯分) 小河内ダムの建設は、昭和13年11月に始まったが戦争のため昭和18年から工事が中断。 昭和23年9月から工事は再開され、建設開始以来19年余りの歳月をかけて、昭和32年11月 水道専用ダムとして完成・竣工したと。私が小学校2年生の時。 小河内ダム展望塔入口。 2階と3階が一般開放されており、入館料は無料。 2階ではダムのジオラマや小河内ダムの歴史のパネル展示などがあり、小さな子どもから 大人まで、ダムの事を学べるのであった。 竣工当時、水道専用貯水池としては世界最大規模の貯水池であったと。 現在も水道専用貯水池としては日本最大級を誇る。 現在、東京都の水源は利根川水系を主としているが、渇水時の水瓶として極めて 重要な役割を担っているのだと。 また、東京都交通局の発電施設(多摩川第一発電所)も併設(白の建物)されており、 発電された電気は東京電力へ売却され、奥多摩町・青梅市などの多摩地区に電力を供給している。 3階の展望台からは、ダムが一望出来た。特に、東側の窓からは、ダム下までの高さが 100m以上のスリルある眺めが。 中央のプールは『水褥池(すいじょくいけ)』と言う難しい名前のついた池。 目的はウォータークッション。すなわち下流部の水流を減勢するために施設する構造物。 なるほど発電で使った水の流れを直角に曲げているのであった。 同様なウォータークッションが余水吐水門にもあったことでなるほどと。 この日の小河内ダムの貯水量は89%であると。 有効貯水量は、土砂堆積で減少していないのであろうか?
小河内ダム堤体上より奥多摩湖を望む。 静かな緑の湖面に心が落ち着くのであった。 オイルフェンスのみで流木等は一切浮かんでいなかったが、水道専用貯水池でもあり 定期的に清掃しているのであろう。 「奥多摩水と緑のふれあい館」を訪ねる。 水と緑と奥多摩を再発見する場所。そして人と自然、都市と水源地のよりよい関係を考える場所。 水源地と都民他の交流を図るため、水道水源林やダム、貯水池、水道の仕組みなどを 映像や展示物を通して紹介。 水をイメージした天井部分のデザイン。天井まで吹き抜け。 館内は、らせん状のゆるやかなスロープで結ばれており、誰もが安心して見学できるような構造。 内部では奥多摩町の郷土芸能の紹介。 東京都指定無形民俗文化財『小留浦の花神楽』 小留浦の花神楽は獅子舞、江戸の里神楽、古狂言などの要素が混じりあった土の香の 染み込んだ芸能として評価されていると。 国指定重要無形民俗文化財 『 鹿島踊』。 名前の由来は、三番叟の「鹿島大明神様は・・・」という歌詞から出たもので、 似た踊りは新潟や伊豆地方にもあるが、男性が女装して踊るのは、小河内独特。 江戸時代初期以前の歌舞伎踊の形を伝える貴重な芸能として高く評価されていると。 小河内ダム工事の進捗状況をパネル展示している部屋もあった。
マスコット『わさぴー』 。名産のワサビを元に・・・。 奥多摩町のキャッチフレーズ「人 森林(もり) 清流 おくたま魅力発信!」を 実現するため今も身を粉(こ)にしてPR活動に活躍中と。 マスコット『水滴くん』 。 東京都水道局マスコットキャラクター「水滴くん」の木造。 ここにも地元の蜂蜜が販売されていた。 奥多摩水と緑のふれあい館前の『自転車ゆりーと像』。 2013年9月29日に行われた東京国体(スポーツ祭東京)自転車競技ロードレース本番の、 前年のプレ大会(第2回東京ヒルクライムHINOHARAステージ)を記念して設置されたものと。 そして更に奥多摩湖岸を奥に進む。 湖岸道路の青梅街道(411号線)からの小河内ダム、奥多摩湖。 緑の湖面の先に堤体そして白き展望塔も見えた。 峰谷橋を渡る。 奥多摩湖に流れ込む峰谷川に掛かる橋。赤い色が強烈で目立つアーチ橋。 浮き橋を発見し車を駐める。 留浦(とずら)の浮橋。 多摩川特有の緑色の水面に、浮橋が長閑に 緩やかな曲線を描いて浮かんでいた。 里山感あふれる場所に架かる浮橋を渡る旅友Sさん。 吊り橋は嫌いだが、浮き橋は大丈夫!と吊り橋とは異なる余裕の歩み。 そして更に進むと左手の山の頂上にある城の如き天守を発見。 車を道の駅『たばやま』に駐める。 この天守は、ふるさと創生事業(地方自治体に1億円配った伝説の事業)として平成2年に 完成。全長247m、高低差42m、5,483本のローラーが使用されている日本一長い ローラー滑り台として作られたと。しかし現在では4番目になっていると。 滑り台の上にあるのは丹波山城と呼ぶ展望台である と駐車場のオジサンから。 自然の地形を生かし、緑の木々をぬうようにして約2分30秒滑降、眼下にひろがる 丹波山の自然を見ながら楽しめる「丹波山村営ローラーすべり台」である。 道の駅の中の農産物直売所。 駐車場には、うらやましい軽自動車タイプのキャンピングカーが駐車中。 値段は300万円以上? 更に車を進め、雄滝・雌滝を探しながら未舗装の山道を走り車を進めるが、 渓流の姿・音は確認出来たが滝らしいものは・・・・。 車を降り下を探しながら引き返して行くと木々の間から目的の滝を発見。 よく見ると木製の遊歩道が見えたので別の場所からアクセス出来る事が 解り道を引き返す。 丹波山村営つり場のある川原に車を駐め散策開始。 丹波川支流貝沢川の区画の中の放流場所で子供達がニジマス釣りに挑戦中。
釣った魚は無料でさばいてくれる模様 。 釣ったニジマスは250円/匹、焼き代50円/匹でこの場で楽しめると。 池の中を元気に泳ぐニジマス。 ここのニジマスを川に放流し、釣りを楽しむのであろう。 丹波山村 水車小屋。 苔むした屋根が印象的。 雄滝・雌滝から流れてくる清流で水車が回るはずであるが この日は?停止中。 そして木道を進んでいくと雄滝・雌滝が現れた。 滝は2段の段瀑…確かにそうなのですが、それぞれ別々に滝名が付いていた。 上段は雄滝、下段は雌滝。雄滝は近付きすぎると見えなくなるので、手前にある 高さ5m程の展望台上からがベストポイント。 ズームで。 いつまでも留まっていたい光景そして空間。 そして奥多摩の観光を終え、大月方面に山道を進む。 途中右手に見えたのが葛野川ダム(かずのがわダム)。 葛野川ダムは、山梨県大月市、相模川水系葛野川の支流・土室川に建設されたダム。 高さ105.2メートルの重力式コンクリートダムで、東京電力の大規模揚水式水力発電所、 葛野川発電所の下池を形成する。ダム湖(人造湖)の名は松姫湖(まつひめこ)。 白き帯が美しかった。 そしてその下には深城ダム(ふかしろダム)が。 高さ87メートルの重力式コンクリートダムで、洪水調節・不特定利水・上水道を目的とする、 山梨県営の多目的ダム。 ダム湖(人造湖)の名は、シオジの森ふかしろ湖。 外見は葛野川ダムと双子のようなダム。 そして山道を越え、大月の岩殿山丸山公園の脇を通り、国道20号線 甲州街道に出て 名勝『猿橋』に到着。 駐車場に車を駐め散策開始。 猿橋の横には山王宮があった。正一位 稲荷大明神。 そして『猿橋』を見上げる。 江戸時代には「錦帯橋」、「木曽の桟(かけはし)」とともに「日本三奇橋」の一つとしても 知られ、甲州街道に架かる重要な橋であったと。長さ30.9m、幅3.3mの奇橋。 深い谷間のために橋脚はなく、鋭くそびえたつ両岸から4層に重ねられた 「刎木(はねぎ)」とよばれる支え木をせり出し、橋を支えているのだ。 刎橋(はねばし)では、岸の岩盤に穴を開けて刎木を斜めに差込み、中空に突き出す。 その上に同様の刎木を突き出し、下の刎木に支えさせる。支えを受けた分、上の刎木は 下のものより少しだけ長く出す。これを何本も重ねて、中空に向けて遠く刎ねだしていく。 これを足場に上部構造を組み上げ、板を敷いて橋にするのだと。 猿橋では、斜めに出た刎木や横の柱の上に屋根を付けて雨による腐食から保護していた。 猿橋のこの珍しい構造の起源は定かでないが、推古天皇の時代(西暦600年頃)、百済から 来た造園博士の志羅呼(シラコ)が、深い渓谷に何度も阻まれて来たこの橋の建設を 引き受けたと。色々な方法にチャレンジしたが、たくさんの猿が繋がりあって対岸へと 渡って行く姿から思いつきこの橋を架けたと。 下を流れる桂川の渓谷美。水面からの高さは31m。 現在の猿橋から名勝『猿橋』を見る。 橋の下奥に見えるのは、八ツ沢発電所に送水するために作られた水路橋、 上に見える赤いアーチ橋は現在の国道20号の新猿橋。 水路橋を流れる水の音が清々しく響いていた。 歌川広重の第一の傑作と言われる『甲陽猿橋之図』。 猿橋の下には満月が描かれている、情緒豊かな風景。 土産物屋で練乳入りイチゴのかき氷をしばし楽しむ。 前回、外の店でかき氷を楽しんだのは何時のことであろうか? そして帰路は甲州街道を暫く走り、上野原ICから中央自動車道に。 そして八王子JCTから圏央道に進み、この日の走行距離225kmを走破(Sさんが終始運転)し 茅ヶ崎に住む旅友Sさん宅に戻り我が愛車に乗り換え帰宅したのであった。
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Last updated
2017.09.03 01:09:45
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