子どもの異変(先天異常、アレルギー疾患)と化学物質の関係
先天異常やアレルギー疾患の増加など、子どもの体に異変が起こっている、という記事を読みました。そこで、子どもが育つ環境内の化学物質と関係があるのかどうかをみる、国の「エコチル調査」が今年1月に始まったそうです。「エコチル調査」というのは、エコロジー(生態学)とチルドレン(子どもたち)を組み合わせた造語だそうです。 ここ数十年で、起こっている異変というのは、例えば、ダウン症や水頭症、尿道下裂などの先天異常の子どもが生まれる頻度が、1970年代後半に比べ、2000~2004年は約2倍に増えたというのです。 自閉症や注意欠陥・多動性障害などの発達障害で医療機関を受診した子どもや、小児ぜんそくの患者は、25年前の数倍以上になったというから、本格的に調査に入るべきですね。 ダウン症の子どもの増加は、出産の高年齢化が一因とされるそうですが、高齢出産だけが理由なのかどうかは検証されていないとのこと。 アレルギー性のぜんそくや花粉症などについては、「スギ花粉やダニなどのアレルギーを起こす物質が増えたことや、清潔すぎる環境で育った子どもの免疫機能が十分に発達しないことなどが考えられるそうです。 私もスギ花粉症だと思いますが、発症は30年くらい前からで、毎年必ず新春くらいから始まり、今年は6月半ば頃まで続きましたが、4月くらいで終わる年が多いですね。 日本の子どもたちについては、食物アレルギーや発達障害などが、増えているにもかかわらず、要因がわからないものが多いとのこと。 そこで、関連が疑われたのが化学物質だとのこと。 現在の子どもの異変も、母親の胎内や出生後に子どもが触れる化学物質によって起こっているのではないか、という仮説にたって検証を目指す、と。 調査対象者は、北海道から沖縄までの15地域。今年8月以降2014年8月までに生まれる子どもとその親10万組。今年1月から、調査協力医療機関である産婦人科の医師が、診察を受けた妊婦に、協力を依頼しているとのこと。 調査では、血液や髪の毛といった「生体試料」の分析で、妊娠中の母親の血液や尿、出産時の臍帯血や親の血液、産後1か月には母乳や親子の髪の毛を採取して、中に含まれる化学物質の種類と量を測るのだという。 計測物質は、重金属、PCB、ダイオキシンといった環境中に残留しているもの、農薬類などを予定しているという。 対象者が10万人で、子どもが13歳になるまで追跡調査を行い、質問票で調べた親の職業や収入、学歴、住環境などの情報、健康や発達の状況などのデータも合わせ、数学や統計学などを使って解析するという。 調査のとりまとめは、「エコチル調査コアセンター」だそうです。 放射性物質の影響はどうでしょうか。これは、長期に渡って検証していただきたいですね。 さあ、どんな結果が出てくるでしょうか。◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇☆たのしい市場 健康美