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「パッチ・アダムス　いま、みんなに伝えたいことー愛と笑いと癒し」より

「友達を作る方法は、何百通りもの方法があるけれど、ひとつだけ教えよう。
想像してみるんだ。
　自分の一番きらいな相手、もしくは赤の他人を今ここに連れてきて、５分間その人の話を黙って聞く。
話す内容は『私の人生でよろこびを感じたこと』
聞き手は一切口をきいてはならない。
うなずいたり、首を振ったりしてもいけない。

そしてもうひとつのルール。
その人の目をじっと見つづけること。
できるだけまばたきをしないでじっと目を見つめるんだ。

５分たったら今度は立場を逆転させる。
自分が５分間、よろこびについて語る。

さて、この奇妙な試みのあとに何がおこるだろうか。
初対面の相手とペアになってこれをやると、大半の人はその相手が好きになる。
あたたかいものが通いあって、お互いに十分前とはまったくちがった印象が生まれる。
『何だかいい気持ちになった』と感じる人もいる。

これは、愛と思いやりの魔法の一つに例に過ぎない。
不思議だけど、人間ってそういうものなんだね。
愛するとは、さっさと降参することなのだ。」

精神科医の越智啓子さんは、実際にこれを「人間関係の基礎」でワークとして取り入れている沖縄の看護学校の授業に参加したという。（「人生のよろこび」）

そして、とても理にかなった、愛を感じるワークだと、自分も体験してみて、感動しましたとおっしゃっている。

パッチ・アダムスは病気の治癒に笑いをとりいれた人で、図書館にあったビデオを見て感動したことがある。
これって、お母さんが赤ちゃんをほほえんでみつめる　まなかいの育児　に通じているようだなあ。