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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
二宮翁逸話
35 反対者翁を威嚇す 翁の名声高くなりてから江戸に来られると、必ず芝西久保にある宇津家の下屋敷におられて、そこへ門下生を集めて話をせられた。 ところが翁に反対する者があって「打ち首」とか「遠島」とか「焼き払い」とか、いろいろの張り紙をされた。 こういうことがあると人間という者は気の弱いもので、昨日まで門弟子というて集まっておった連中も段々用事にかこつけて帰ってしまう。 甚だしきは逃げて帰る者もあった。 そうすると先生いよいよ熱心になって元気はますます加わり、困難の襲いきたるごとに勇気百倍して難事にあたられた。 ことに著しかったのは不動明王の掛け物をかけて 「これでなくては事はできない。人間は火の中に立って厳然と仕事をしなくてはならない」というておられた。 その時、弟、三郎左衛門と翁の一子弥太郎と二人切りであった。 ちょうど真夜中であったが、翁が二人に向かって一生懸命に天下の道を説いて聞かせられるのに二人はその説法中に居眠りを始めた。 翁大いに怒って、 「この困難の時にあたり汝らのために天下の道を説くに意気地なしに眠るということがあるか」というて非常に叱られたということである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007年07月20日 20時12分54秒
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