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2011年12月12日
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--<木谷ポルソッタ倶楽部>-------------------- 

          ■最高の幸せ~のんびりとした時間■
      
------------------------<2007/7/14>---                     

 

最高の幸せとはどのような時をいうのだろう。
最近、ひとりで夜、寝酒を呑みながら考えることがある。
そして、のんびりと過ごすことができることかもしれないと思った。   「のんびりとした時間」とはどのようなものだろう。   雨の休日、ゆっくりとした音楽を聴きながら、好きな本をゆっくりと読む。
そう、のんびりとしながらも、何かに追われているような感じをぬぐえない。   温泉地に行く。おいしいものを食べて温泉にじっくりと浸る。
確かにのんびりとしているが、明日のことをつい考えてため息をついてしまう。   由布院の旅館のご主人に尋ねてみたことがある。
「ご主人にとって、のんびりとはどのような時をいうのですか?」
「のんびり、顔を改めたから何かと思ったら、むずかしいことを......」
その方は頭をかきながら照れ笑いを浮かべた。  
「そうだな、そう、あのね......。
 何か経済的な仕掛けもされていないただの地球空間でね。
 ぼさぼさっと草が生えていて、犬を連れて散歩をしてて、
 犬が小便をしている間、こちらがごろんと寝転がっている。
 そんなことさ......ふふふ」
  「最後のふふふは何ですか?」
「ほう、そうきましたか。これで答えになっているかなという意味さ」
「私には含み笑いに聞こえましたよ。何か意味があるのでしょう?」
「意味があるのと問われても、意味はないよ......ふふふ」   「ほれ、また、ふふふと笑った。何か意味があるはずです」
「今夜のあんたはしつこいよ。ただのふふふさ」
「ただのふふふですか」
「そうね、ただのふふふですよ」   「ところでご主人は猫を飼っていますが、犬を飼っていたことはあるのですか?」
「犬を飼うとか、猫を飼うとか、そういう問題ではないだろう。
 犬と散歩している方が絵になるだろう。猫と散歩している人いるかね」   「ぷっ、ふふふ
「ほらっ、あんたもふふふと笑った。その意味は何だね?」
「別に意味などありません。ただのふふふです」
「それじゃ、私と同じだ」   「ご主人と同じではありません。ご主人のふふふには意味があります」
「ああ、それよりも、のんびりとお酒でも呑みませんか?」
「ああ、それはいいですね。ふふふ
「あっ、そのふふふ......ふふふ、考えないことにしましょうな、ふふふ」   ふふふ......こんな会話ができる。
それも「のんびりとした時間」なのかもしれない。ふふふ。     ------------------------
 人間のためでも、誰のためでもなく、
 それ自身の存在のために自然が息づいている。
 そのあたりまえのことを知ることが、いつも驚きだった。
        (星野道夫著「長い旅の途上」より。
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  ■発 信 者 :木   谷   文   弘






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最終更新日  2011年12月12日 22時37分40秒
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