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2012年08月26日
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☆「報徳記を読む会」では「原文」「現代語訳」をメンバー全員で輪読する。

途中適当なところで、理解を深めるため、用意した参考資料を読み上げる。

基本として「史料をして語らせる」読書会方式であり、その場での感想とか意見を求めることはしない。

しかし、どうにも内側から嘆声が参加者から漏れることはあり、そうした感想は大事にして

会報に記録として取り上げることが多い。

「記録せよ、発信せよ」が「報徳記を読む会」のもう一つの特徴である。これは畏友木谷兄が伝えた由布院の街づくりの方法である。会合での話は必ず記録し、由布院に関心を持っていてくれる人にFAXで発信する。そうやって街づくりの熱気と発信力を高めていったのだという。

人間の記憶というものは実にあいまいなもので、会合の都度、記録して置くと、それが全部でなくても参加した人にとってはその時のイメージが湧き起り、参加しなかった人にもおおよその雰囲気が分かる。

 8月22日に森町文化講演会のDVD鑑賞会を開いたが、センター備え付けの器機やパソコンでは再生できず、懇親会になった。それですら会報を作って会員には郵送などで発送した。

 「幻の」森町文化講演会の原稿がある。それは最初、講演時間が分からず、3~4時間ほど語ることになっていいように、第1集の「報徳社徒鈴木藤三郎の一生」から抜き出したものであり、森町に事前にシナリオ読み合わせの練習に行ったときに、Sさんに手渡した。

 その冒頭に 「エピローグ」を入れて 3人の人との出会いを紹介した。その第一が

木谷文弘氏である。そこではこの「記録せよ、発信せよ」は省略したが、わたくしの中でいつも響いている、いわば木谷兄からの贈り物である。

 

 

 

プロローグ 

○ 森町で講演するのは、これで2回目です。前回は3年前、2009年に第9回「街並みと蔵展」で「発明王を生んだ町。鈴木藤三郎」を開催する前のことでした。

 なぜ、私が森町が生んだ偉人鈴木藤三郎についてお話しすることになったのか、その経緯をまずはお話しするのですが、

○ その前に わたくしの 大切な3人についてお話ししたいと思います。

 まず一人目は、木谷文弘さん、元大分県の技術職員でした。「でした」というのは残念なことに数年前に亡くなりました。

 大分の由布院という温泉の街はご存知ですか?有名な温泉地ですが、木谷さんは由布院の街づくりに参画していました。新潮新書から「由布院の小さな奇跡」という本を出しています。その中に由布院の街づくりが始まったきっかけの話が出てきます。

 それは中谷健太郎さんと溝口薫平(くんぺい)さんそれに夢想園のご主人の三人が街づくりの参考にしようと、ドイツのバーデン・バイラーという保養地の温泉地を訪問したときのことでした。彼の地のホテルのオーナーのグラテウォルさんという人に会います。

グラテウォルさんは、「『町にとって最も大切なものは、緑と、空間と、そして静けさだ。』」と三人に力説します。そして三人を一人一人指差してこういったそうです。

「その大切なものをつくり、育て、守るために、君たちはどれほどの努力をしているのか?君は?君は?君は?」と一人一人指差して問いただした。

三人は顔を真っ赤にして押し黙るしかなかった。由布院の街づくりはこの時始まった。街づくりは、人がなんとかしてくれるだろうではない、気がついた私が何かをやらなければならないのだと。

また、グラテウォルさんはこんなことも言った。

「まちづくりは、ひとりでやっていては孤立する。最低でも三人は必要だ。まちづくりは、大勢の仲間で進めることが大切だ。」 さらにこうも言った。

「世界中どこの町でも、何人かの人が、あるいは何十人、何百人かの決して多くはない人たちが同じ道を歩いている。ひとりでも多くの人が、よその町を見ることが大切だ。そして、その町をつくり、営んでいる『まじめな魂』に出会うことが必要だ」と。

○5月6日に掛川の大日本報徳社の大講堂でMさんの鈴木藤三郎についての講演がありました。わたくしも「報徳記を読む会」の仲間3人と一緒に車で高速道路をとばして聴きに参りました。講演が終ったあと、質問がありました。

「鈴木藤三郎の研究は日本でどなたがやられていますか?」と、私が挙手して答えました。

「森町の村松さんのグループと私たちの『報徳記を読む会』のメンバーと、台湾の高雄市のC先生たちがいらっしゃいます」と。

「最低でも3人が必要だ。世界中の決して多くはない『まじめな魂』と出会い繋がることが必要だ」とグラテウォルさんは言われた。その道を私達、藤三郎プロジェクトーこれは台北のJさんが名付けてくれた名称ですがーの仲間達は進めています。






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最終更新日  2012年08月26日 07時54分39秒
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