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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
【三六七】我が興国安民の法を設るや、表裏精粗尽さざる有る莫し。故に治乱盛衰禍福吉凶善悪邪正、皆通して之を行ふべし。譬へば助貸法償還せざる者有れば棄捐の道有て存する如く、之其の資金固より棄捐を分とする故なり。 【三六八】賭博を為す者、勝てば銭を得。敗れば銭を失ひ、甚きに至れば、則ち衣を脱し之を償ふ。我が興国安民法を行ふ者、功成れば、則ち賞を貪り、功成らざるも、亦位禄を全せんと欲す。豈繆らざるや。苟くも功成らずんば、則ち速に位禄を致して去る可なり。伝に曰く、人の邦邑を謀り、之を危ふすれば則ち之を亡すと。亦宜ならずや。 【三六九】人の肥瘠、其の中を得るを分と為し、分を過るを患と為す。家道も亦然り。其の中を得て之を守れば、則ち日に優に且つ安し。苟くも此の如んば、則ち後昆の為に木を植て之を生育するも、亦以て楽むに足る。若し夫れ分を失へば、則ち祖先の植る所の大木を伐り、以て之を鬻ぐも亦日に窮し且つ窘むなり。苟くも此の如んば、則ち後昆を恤るに遑あらんや。分の守失、慎まざるべけんや。 【三七〇】釈迦儲位を去り、衆生を済度し、法を万世に遺す。其の功大なり。然りと雖も、是れ諸一人に行ふべくして、諸一村に行ふべからず。何ぞや。一村の民家を出でゝ、農を務めずんば、則ち一日も立つべからざればなり。我が法は則ち然らず。各々吾が分を定て、分外を譲り之を貧者に推すに在り。故に一村の民飢寒を免れ、以て其の家を保ち其の生を楽むに足るなり。是れ諸天下に行ふべし。況んや一村に於てをや。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2015年07月30日 08時00分38秒
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