GAIA

【四六一】其の好む所を務むれば、則ち其の悪む所の者来り、其の悪む所を務むれば、則ち其の好む所の者来る。猶債を負へば則ち其の責必ず至り、盗を為せば則ち捕吏必ず至るべきなり。富と奢とは、人の好む所、貧と倹とは、人の悪む所、奢れば則ち貧来り、倹すれば則ち富来る。万事皆然り。好悪豈慎まざるべけんや。


　其(そ)の好(この)む所(ところ)を務(つと)むれば、其(その)悪(にく)む所(ところ)の者(もの)来(きた)り、其(その)悪(にく)む所(ところ)を務(つと)むれば、其(その)好(この)む所(ところ)の者(もの)来(きた)る。

　 富とみと奢おごりとは、人ひとの好このむ所ところ、貧ひんと倹けんとは、人ひとの悪にくむ所ところ、奢おごれば則すなはち貧ひん来きたり、倹けんすれば則すなはち富とみ来きたる。