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2016年02月15日
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会員のWさんに頼んでいた「二宮先生語録」の校正が2か月ぶりに帰って来た。

A4版に校正を終えての意見が記されていて、それは旧かなと旧かなによるルビふりに対する見解であった。

「旧かなについては、どうにも違和感が消えません。それは、原文の旧漢字を常用漢字に変更し、「、」や「。」の位置も変えているのにもかかわらず、つまりは原文の完全複製版ではないので、旧かなにしておく意味がもはや無いと思うからです」

「音読をしてもらいたいということならばやはり新かなの方が妥当と思いますし、旧かなには「装飾的」な意味合いしか見出せません」

もっともな意見である。

「報徳記を読む」シリーズでの「報徳記」の原典は「報徳要典」であり、全ふりもそれに準拠しており、

準拠である以上、「報徳記」原文が旧かなである以上、漢字を新漢字とし、「、」や「。」を加えて、それを読みやすくすることはそれなりの意味はあると考える。

ところが「二宮先生語録」「報徳外記」は原文が漢文であり、

唯一、昭和10年代に試みられた全ルビ版も原文の欠如やルビの不統一があり、全て準拠というわけにいかない。

まして「報徳外記」にはわたくしの知る限り、全ルビのものは存在せず、旧ふりがなのルビには自信が持てない。

そうであれば、実験的試みとして、「二宮先生語録」「報徳外記」は原文が漢文であるのであるから、

Wさんの提案どおり、送り仮名、ルビも含めてすべて「新かな」で作成する方針をとってよいかもしれない。

全国の読書会等で輪読するには旧かなでもよいと思う。



音読にはさまざまなレベルがあり、読書会等であれば、芋こじ(里芋等を桶の中で棒で洗うときこじこじとかき回すことから、互いに意見を出し合って意識と技術のレベルを高めあう)というような感覚で「旧かな」でも十分読めることは私たちの読書会でも実証済みである。

しかし図書館等で借り出して一人で「音読をしてもらいたい」というのであれば、すべて新かなにしておかないと、

「試しに職場の若い人に原稿を読ませてみたところ、旧かなについてかなりの拒否反応がありました」と報告があったように、旧かなを見慣れていなければ、それだけで敬遠されてしまうということはあろう。

「二宮先生語録」「報徳外記」とも、佐々井典比古先生の現代語訳があり、現代語訳で読むのであれば、そちらを読んでもらえばいい。

原文を声に出して読んでもらいたい、読書会等で輪読してもらいたいというのが、「報徳記を読む」シリーズを全ルビで企画したところである。

実験的な試みとして、「報徳記を読む」第4集を 新かなづかいで統一しても面白く有意義であるように考える。

Wさんの率直な意見に感謝!

しかし、まあ旧かなを新かなにルビも含めて変えるのは数か月を要する大変な作業になるであろう。

まずはルビを新かなにするところからとりかかってみよう。それだけでも意味のあることかもしれない。


「急ならんと欲するなかれ」「慎めよ、倦むことなかれ」との尊徳先生の遺言にしたがって、とりかからなければならない。






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最終更新日  2016年02月16日 02時11分50秒



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