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2017年05月28日
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高崎経済大学図書館12件

1《クラーク精神》&札幌農学校の三人組 (宮部金吾・内村鑑三・新渡戸稲造) と広井勇
二宮尊徳の会--2016

2二宮金次郎の対話と手紙
二宮尊徳の会--2015
会期: 2014年12月6日

3新渡戸稲造 (にとべいなぞう) の留学談・帰雁 (きがん) の蘆 (あし)
新渡戸稲造 [談]; 二宮尊徳の会--2014--ISBN/ISSN:9784990606947
巻末に平成26年(2014)3月改訂版とあり

4札幌農学校教授・技師広井勇 (いさみ) と技師青山士 (あきら)
--二宮尊徳の会--2014

5内村鑑三神と共なる闘い
二宮尊徳の会--2014--ISBN/ISSN:9784990606961

6内村鑑三神と共なる闘い
地福進一編--二宮尊徳の会--2014--ISBN/ISSN:9784990606961
英文を校正、「二〇一四年八月三〇日築地本願寺五日市剛氏講演会」 (p192-197)を追加 (編集者後書 (2刷に当って) による)

7報徳記を読む
二宮尊徳の会--2014

8『報徳記』第一巻(『報徳要典』準拠全ルビ原文(朗読・輪読用)、現代語訳、資料集)
二宮尊徳の会--2014

9報徳は精神変革である
-二宮尊徳の会--2014

10ボーイズ・ビー・アンビシャス
二宮尊徳の会--2013

11報徳産業革命の人
二宮尊徳の会--2011--ISBN/ISSN:9784990606916
「報徳社徒鈴木藤三郎という人」(2009年刊)の内容を全面的に改訂したもの

12二宮尊徳と日本近代産業の先駆者鈴木籐三郎
二宮尊徳の会
日光市報徳のまちづくりセミナー 平成25年(2013)2月3日(日)

補足が面白い。
6内村鑑三神と共なる闘い
には「英文を校正、「二〇一四年八月三〇日築地本願寺五日市剛氏講演会」 (p192-197)を追加 (編集者後書 (2刷に当って) による)」とある。

再度、講演録を掲載してみよう。

二〇一四年八月三〇日築地本願寺五日市剛氏講演会
日本青年会議所石材部会主催の「きみにありがとう 感謝を石へ込めてin本願寺」のイベントがあり、工学博士五日市剛氏の講演会が午前十一時からあった。編者ら三名が参加した。
「ボーイズ・ビー・アンビシャス」シリーズにおいて第二集後書で、本シリーズ作成のきっかけとなった五日市先生の一言と五日市先生との出会い(p.279)を、第三集二刷後書において「ハイファの出会い」を載録した。
ある意味、本シリーズは五日市先生の「魔法の言葉」から生まれたといっても過言ではないのである。

 講演は、一時間という短い時間であったが、スポーツニッポン記事(二〇〇七年八月一八日)から、ゴルフの石川遼の中学校の先生が「魔法の言葉」を担任の子供に教え、実践した話をされた。「魔法の言葉」はアスリートに広く受け入れられている。感謝の言葉を唱えると、緊張が適度になり最高のパフォーマンスが発揮しやすくなる。また、巨人軍の原監督が二〇一二年、優勝確率ゼロ%から優勝するに至ったのは「魔法の言葉」のお蔭というスポーツ報知の記事(二〇一二年九月二二日)を紹介され、「ありがとう、感謝します」は運命を超えると話して聴衆を魅了された。「ありがとう」は英語で Thank you 、「感謝します」はI appreciate it.と言われた。『ツキを呼ぶ魔法の言葉』という小冊子は二〇〇四年発刊から一三〇万部を超える本であるが、一般の書店では売っていない。小冊子のエキスを紹介する。 
 素晴しい人生を創る☆魔法の言葉
一、決して怒ってはいけない。正しい怒りというものはない。また一人でいる時でも人の悪口を言ったり、汚い言葉を決して使ってはいけない。
二、嫌なことがあったら「ありがとう」と言う。
三、いいことがあったら「感謝します」と言う。
五日市先生のご許可を頂いて、「ハイファの出会い」と「二つの箱」を小冊子から載録する。
[ ]内は編者が話を要約したものである。詳しくは原文を読まれたい。
【ハイファの出会い】
僕がまだ大学院の学生だった頃のことですが、湾岸戦争があった年の冬、クリスマスの数日前に、日本を立ってイスラエルに向かいました。一か月間という長い旅行です。大きなリュックを背負い、ジーパン姿で向かいました。・・・・・・クリスマスの日の夕方に、ハイファという港町に着きました。イスラエルの中では大きな都市でして、有名な港町です。・・・・・・外はものすごく寒いんですよ。ハイファには、誰も知っている人はいないし、一人旅だし、ひどく心細くなりましてね。「俺って、もうここで終わりかな?」なんて、縁起でもないことを考えちゃいました。できるだけ明るいにぎやかな通りを歩こうと思いながら、肩をガクッと落としてトボトボと通りを歩いていました。・・・・・・一人のニコニコしたおばあさんが僕の方へ近づいて来たんです。「どうしたんですか?顔色が悪いですよ」と英語で話しかけてきました。「日本から来た者なんですけど・・・、泊るところがないんです」
それから五分くらい話したでしょうか、そのおばあさんは微笑んで「よかったら、私の家へどうぞ」と言いました。・・・・・・僕もさすがにちょっと構えましてね、すぐに「うん」と言わずに「もうちょっとホテルを探してみます。それで、もし見つからなかったらおじゃまするかもしれません。その時はよろしくお願いします」と言って、紙に住所と簡単な地図を書いてもらい、その後タクシーに乗ってホテルを再び探し始めました。でも、結局、どのホテルもみんな閉まっていて、営業しているホテルは見つからなかったんですね。もう、おばあさんのところへ行くしかないなあ~と思って、勇気を振り絞っておばあさんの家に行ったんですね。
[五日市さんが来ることが前もって分っていたように、女性は待っていた。着くや扉が開き、テーブルに熱々のスープが二皿あった。スープを飲みながら色々話した。彼女はドイツから来たユダヤ人で、戦争中大変だった。主人は大学で数学を教えていたが、三年前亡くなった。息子夫婦は隣町に住んでいる。趣味も話してくれた。]
「五日市さん、運命というのはね、あるのよ。私達の人生はね。最初からほとんど決まっていたのよ。」
「私、ユダヤ教徒の人間だけど、『生まれ変わり』を信じているの。過去世や未来というのはあると思うわ。」
「ツイてる、ツイていない、という『ツキ』というものもあるのよ。そのツキというのはね、簡単に手に入るものなのよ。」
「えっ?・・・どうしたら手に入るんですか?」 
「ツキを呼び込む魔法の言葉があるのよ。これさえ唱えていれば、誰でもツキっ放しになるわよ。」
「本当?どんな言葉かな。難しい言葉?」
「すご~く簡単で、単純な言葉よ。」
「何、なに?教えて下さいよ。」
「いいわよ。誰でもよく使う言葉なんだけど、二つあってね。一つは『ありがとう』、もう一つは『感謝します』。ねっ、簡単でしょ。もちろん、どんな時でも自由に使っていい言葉なんだけど。そうねえ・・・、ある状況の時に、これらの言葉を使い分けたら効果的かもね。『ありがとう』という言葉は、そうね、何か嫌なことがあった時に使ったらどうかな。例えば、朝寝坊しちゃって、『わあ~、学校に遅刻する!』とか、『会社に遅れる!』なんて時、イライラするでしょ。そんな時、『ありがとう』と言うの。車を運転中、事故っちゃった、そんな時も『ありがとう』と言うの。五日市さん、あなたの親が亡くなっても、歯をくいしばって『ありがとう』と言うのよ。どうしてかというとね。イヤな事が起こるとイヤな事を考えるでしょう。そうするとね、またイヤな事が起こるの。不幸は重なるというけれど、それは、間違いなくこの世の法則なのよ。だけど、そこで『ありがとう』と言うとね、その不幸の鎖が断ち切れちゃうのよ。それだけでなく、逆に良いことが起こっちゃうの。『災いを転じて福となす』という言葉があるでしょう。どんな不幸と思われる現象も、幸せと感じる状況に変えてくれる。絶対にね。だから『ありがとう』という言葉はね、魔法の言葉なのよ・・・。」
「そうねえ、何か良いことがあったら、『感謝します』と言ってみてはどうかな。例えば、明日、待ちに待った運動会。晴れてほしいなあ~と思っていて、実際に晴れたら『感謝します』。
そうそう、この言葉はとても便利でね。たとえまだ起こっていない未来のことでも、『明日、晴れました!感謝します』とか、『一週間後、〇〇〇に合格させて頂き、感謝します』とイメージしながら言い切っちゃうと、そうなってしまうのよ。何の疑いも不安も心配もなく、力まずに自然とそう思い込めればね。」 
 「それからね、絶対に人の悪口を言ってはダメよ。絶対ダメ。あなたが自分の部屋にポツンと一人でいる時でさえも、人の悪口を言っちゃダメ。それに、人を怒ってもツキは逃げて行っちゃうわ。怒れば怒るほど、あなたがせっかく積み重ねたツキがどんどんなくなっていくのよ。だから、ネガティブな言葉は使っちゃダメ。分かった? どんな言葉にもね、魂があるの。本当よ。だから、ねっ。きれいな言葉だけを使いましょ。」

【二つの箱】
[翌朝、五日市さんは女性と朝食をとった。彼女は息子夫婦と一緒に旅行するので数日いないが、この家に泊っていいという。息子夫婦が来て、一緒に出かけるとき]
「あっ、そうそう、忘れてた、忘れてた」と言って、寝室に戻り、何やら箱を二つ持ってきたんですね。「これ、あなたにあげるわ」と言って、差し出してきました。僕は箱を受け取りはしましたが、「いや~、そんな。こんなにお世話になりながら、贈り物までもらうわけにはいきませんよ」と遠慮しながら言いましたら、それまでニコニコしていたおばあさんが急に真剣な顔をしまして、「そうですか。それなら、買って下さい。」
「お、おいくらですか?」
「そりゃ、いくらでもいいわよ。」
[五日市さんは一万円相当の現地のお金を渡した。]
「やっぱりね」と、ポツリと言いました。
「だけど五日市さん、一つだけ約束してね。あなたの誕生日が来たら、箱を開けてね。」
「えっ、どうして誕生日に?」
「開けたら分るわよ」
[二つの箱は、外観が違い一つは大きくて白い箱、もう一つは小さくて黒い箱だった。大きい箱は軽く、小さい箱はやや細長くて重量感のある重さ。五日市さんは帰国後、二十七歳の誕生日にまず白い箱の方を開けた。]
「あれ?」意外にも何も入っていませんでした。何も入っていないような軽さではないと思っていたんですが、実際開けたら空だったということです。
[半年くらい経ったある夜、五日市先生はイスラエルの女性の夢を見た。夢の彼女はニコニコしていた。先生は黒い箱には、何が入っているんだろうと急に好奇心が出てきた。「約束を破ることになるけど、思い切って開けよう!」と箱を置いていた本棚に行った。「あれっ?」箱が見当たらない。部屋中探し回ったが見つからない。「オレが約束破って開けようとしたからかなあ」、と怒られるのを覚悟でイスラエルに電話した。すると、息子さんが出て、彼女は三か月前に亡くなったという。]
「あのう~、おばあさんから別れ際に箱を二つ頂きましてね、誕生日に開けてと言われましたので、一個目を開けたら、空だったんです。それでもう一つ・・・」と僕が言った途端に、その息子さんは、
「あんた、開けようとしただろう?」
「えっ」
「誕生日が来る前に、開けようとしただろう?」
「だ、だ、だけど、あの箱には何が入っていたんでしょうね?」
「恐らく、うちのお袋が一番大事にしていたものでしょうね。大丈夫、必ず出てきますよ」
「えっ、でも、いくら探しても見つからないんですが。」「いや出てきますよ。もしかすると、あなたの誕生日に。それはあなたに幸せをもたらすものでしょう。」
[翌年、二十八歳の誕生日に、あの黒い箱が出てきた。「どこから?」送られてきた。
「誰から?」婚約者から。同じ黒いラッピングで長細く、その箱を持った重量感も同じだった。彼女に電話すると誕生日プレゼントに豊橋駅前のデパートで買ったという。箱を開けるとペンが入っていた。イスラエルの女性の趣味を思い出した]。
「五日市さん、私の趣味はねペン集めなの。このペンはね、ドイツに旅行に行った時に買ったものなのよ。ちょっと変わってるでしょ。こっちのものはね、アイルランドにいる友達が送ってくれたものなのよ。かわいらしいでしょう」
[息子さんは誕生日に出て来て幸せをもたらすと言った。黒い箱の中には婚約者からの手紙も入っていて、五日市さんのプロポーズに対する返事が書いてあった。] 

 〇〇は、先生の講演を聞くのは初めてだったので、先生に講演後挨拶したいと連絡すると、講演前ならいいですよと連絡頂いた。ところが講演後、一緒に食事をし、話を伺うことができた。何という幸せ!
 本会の活動と「感謝の実験と検証」について先生に報告した後、何点か質問した。
「イスラエルの女性から貰った白い大きな箱と黒い小さい箱の不思議な話は、小冊子の中で一番魅力的なところです。『アネモネ』(二〇〇七年四月号p.72)に、先生の知合いの画家の夢にイスラエルの女性が現れ、意味解きした話が載っています。
「五日市さんが受け取った箱はね、契約の箱なのよ。そして黒い箱の中のペンは、契約にサインするためのものだったの」。つまり、「魔法の言葉、感謝の想いを世に広げるという契約だった。(略)」
そう夢の中で語ったとあります。黒い箱の中に入っていた使いかけのボールペンの意味はなるほどと思ったのですが、白い大きな箱は何を意味しているのでしょうか。」
「神秘的解釈はどうかとも思うけれど、白い大きな箱には何も入っていなかった。つまり目に見えるものは入っていなかった。目に見えないもの、感謝の想いと言葉、『ありがとう』『感謝します』が入っていたと、今は思っています」と先生は答えられた。
先生は五年前にイスラエルに行かれた。あの女性は生きているのではないか、また息子さんに会いたいと思って現地へ行かれた。あの家はあったが、別人が住んでいた。息子さんとも会えなかった。
先生は『幸せをもたらす魔法の言葉(Magic Word bringing happiness)』は、ユダヤ人の考えではなく、おそらくドイツから大変な思いでイスラエルに逃れたときに女性が得た考えではないかと思っています、とおっしゃった。
ハイファの出会いとその一夜の話が、世に広がる不思議を思う。イスラエルの美しい女性と五日市剛先生と『魔法の言葉』に、心の奥底から『ありがとう』『感謝します』!





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最終更新日  2017年05月28日 13時32分23秒
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