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カテゴリ:報徳記&二宮翁夜話
尊徳の教え、理解深める ゆかりの自治体、栃木・日光でサミット
11/15(水) 江戸時代後期の農政家、二宮尊徳(1787~1856年)にゆかりのある自治体でつくる「第23回全国報徳サミット日光市大会」が11日、栃木県日光市平ケ崎の今市文化会館で開催。本県をはじめ全国からの参加者約800人が、農村復興に取り組み、経済に倫理を求めた尊徳の教えのメッセージ性について、専門家の講演や児童の研究発表を通し理解を深めた。 本県からは筑西市の赤荻利夫教育長や金沢良司議長、桜川市の大塚秀喜市長、両市の郷土史研究グループの市民など約100人が出席。2019年秋のサミットが筑西市で開かれることも発表された。 サミットでは、東北大名誉教授の大藤修氏が基調講演し、尊徳の思想の概要を説明。「(尊徳は)過去と未来への責任意識がある。私欲を抑え公共の福利への貢献を説き、「推譲(すいじょう)」の規範を定めた。現代の市場原理主義を超克する思想になり得る」と、意義を強調した。 同市の赤荻教育長は、尊徳の教えを生かしたまちづくりに関するパネルディスカッションで、紙芝居上演などの市民の取り組みを紹介。2年後のサミット同市開催について「万全の体制で皆さんをお迎えしたい」と意欲を示した。 サミットは毎年秋、全国報徳研究市町村協議会の加盟14市町のいずれかを会場に開かれている。同協議会には本県の筑西市と桜川市の2市が加盟。筑西市での開催は07年に続き2回目。18年のサミットは神奈川県小田原市で開かれる。(冨岡良一) 茨城新聞社 大藤先生の基調講演を聞きに、友人に車を出してもらってききにいった。 茨城新聞で紹介しているのは、講演最後の「おわりに―尊徳の思想と実践に学ぶべき点」のところで三点(過去と未来への責任意識、近代の個人主義の超克、現代の市場原理主義の超克)をあげられた。 ・人間を過去―現在―未来という時間軸に位置付け、家と社会・国家を存続・繁栄させることが、先人の徳に報いるとともに子孫に徳を及ぼすことになると説いた点 =過去と未来への責任意識 大藤先生は、スクリーンに次のような画面を出されて、報徳訓は江戸時代の家や孝の生活規範に基づいて、庶民に理解しやすいように「報徳訓」を作られたといわれた。 職業活動と人格が一体化しているのが江戸時代の思想の特徴で、江戸時代後期には老農・篤農が輩出し、自得の精神が盛んだったが、尊徳もまたそうした社会背景の中で公共哲学ともいうべきものをつくりだした。 祖先 | 父母 | ⇐ 自分 ⇒ 他者(社会・後世) | 子 | 孫 ・人間を他者および自然との関係においてとらえ、それぞれの固有の長所=徳を発揮して調和す べきことを説いた点 =近代の個人主義の超克 ・私欲を抑え公共の福利への貢献を説き、「推譲」の規範を定立した点 =現代の市場原理主義の超克 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2017年11月25日 03時33分03秒
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