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カテゴリ:木谷ポルソッタ倶楽部ほか
2009年03月22日
家族ふれあい新聞第614号の中の木谷ポルソッタ倶楽部 きらきら星と蔵の中 平成16年第614号 平成16年6月14日号発行 愛・感謝 家族ふれあい新聞 木谷さんから朝のメールが来た。 「Gさん、おはようございます。今日は雲ひとつない快晴ですよ。今年の梅雨は「中入り」が多いですよね。そう「雨男」の神通力が効かないようです。今日から新しい一週間が始まります。 アジサイの花には雨が少し降るといいのでしょうがね。 「アジサイにおのれを知るや雨の朝」 私の友人が酒に酔いながら詠んだ句です。 「どういう意味だい?」私は尋ねました。 「わからないけれど、雨に打たれているアジサイを見るとね。なにやらしみじみとした気持ちになるんだ」 友人の気持ちがなんとなくわかるような気がしました。 人は笑っているけれどいろいろな問題をみんな抱えているんだ。そうですよね。みんなそれぞれの人生があるのですよね。 いろいろなことがあっていろいろなことが過ぎていく。 Gさんのメールを勝手に転送しているのですが、 普段は返事のない人からメールが入ります。 「涙が知らず間に流れます。生きる事。大切さを教えていただきました。ついつい、忘れています。 感謝もたなの上に置いたままのときがあります。 雨の日も雨音に気持ちが休まるときがあります。 毎日、忘れている事きづかせていただきます。 ありがとうございます」 そうですよね、Gさん、私も体調を整えてガンバリます!以上、朝のメールでした。」 ○木谷さん こんばんは。いい表現ですねえ 「感謝もたなの上に置いたままのときがあります。」 私が送ったのを木谷さんが感動されて、その感動が広がっていくのをみるのはとてもうれしいものです。 江本勝さんという波動研究家で、水の結晶で有名な方がいます。 水に「愛・感謝」という字を見せると素晴らしい結晶になるけれども、「ばか」とか悪い言葉を見せると結晶にならないかゆがんでしまうという写真を撮っているので知られています。 この方のエネルギーの法則の話をご存じですか。 「アインシュタインのエネルギーの法則【E=mc2】は1905年に特殊相対性理論の一部として発表されたものです。 Eはエネルギー、mは質量でcは光の速度です。ですからこの法則は、エネルギーの量とは、それがもつ質量と光の速度の二乗を掛け合わせたものですよ、という意味になります。 今から10年ほど前、この公式について素晴らしい解釈をし、私に教えてくれた先生と出会いました。お名前をホアン・ヴァン・デユークさんといい、もとベトナムの方で私がお会いした時は南カルフォルニア大学の病理学の教授でした。 その先生が私に言ったのです。 「江本さん、E=mc2のCは、本当はconsciousness(意識)のCなんだよ。そう置き換えてみてはじめてこの公式の意味が分かるんだ」と。 「E=mc2のうちmは質量ですが、人で言えば人の数になります。ですからこの公式は世界のエネルギー問題は世界のどれ位の人がどの程度の意識レベルに到達するかによってどうとでもなるよということを示している公式と考えられるのです。」 ふふふ、木谷さん、こうもいえますね、Eはearth(地球)、mはman(人)、cはconsciousness(意識)要するに、地球は、そこに住む人とその意識の2乗を掛け合わせたもので、意識が高くなる人が多くなるほど、この地球ガイアはよくなっていくんですよということでしょうか。だから、木谷さんや私が感動と感謝と愛のお話を皆さんに伝えるというのも意味があるのかもしれませんね。 ということでお休みなさい。 きらきら星と蔵の中 ○子どもが生まれて、育児書を多く読んだ。そのなかで感銘を受けたのは、鈴木鎮一先生とドーマン博士の本だった。鈴木先生は、幼児にヴァイオリンを教える方法を創造し、スズキメソードとして世界中に広まっている。 鈴木先生に感銘を受けて、息子が3歳の頃、スズキメソードのヴァイオリン教室に連れていった。最初は見学するだけだった。同じくらいの年齢の子どもがヴァイオリンのキラキラ星を練習する風景を見聴きして興味を持ったようだけどほおっておいた。本人がやりたいと言うまで待つつもりだった。ある日、息子が「ぼくもやりたい」とワンワン泣き出した。そこで始めて幼児用のヴァイオリンを買ってやらせたものだ。キラキラ星を嬉々として一所懸命練習する。最初ギーコギコしていたものがハーモニーとなっていく。次第に高度なものまで引きこなせるようになる。。ああ、今思うと「ぼくもやりたい」とワンワン泣いて一生懸命キラキラ星を練習していたあの頃が一番楽しいときだったなとしみじみと思う。子どもに一緒に成長させてもらった。 ○鈴木鎮一先生のご本にこんなエピソードがのっていた。 先生が松本から東京に出てきた時、いつも泊まる宿があった。ある日、先生はいつもマッサージを頼まれた。すると年輩の女性の按摩さんが来て、蒲団の上でうつぶせになっていた先生を揉みながらこんな愚痴をこぼした。 「先生、子どもは天からの授かりものといいますけど本当にそうですね。 うちの子は私の言うことをちっとも聞かないですよ、私に逆らうようなことばかりするんですよ。ほんとによそは良い子をさずかったのに、うちの子のような困った子を授かってしまって」。 すると鈴木先生は起きあがって、その人の目を見てこんなふうに諭された。 「奥さん、それは違いますよ。お子さんはあなたがそんなふうに育てたんですよ。どの子もみんなよく育つんですよ。家に帰ったらこうしてご覧なさい。口に出して言わなくていい、『お母さんが悪かったばかりにあなたをこんな子に育ててすまないね』と心の中でお子さんに謝ってみてごらんなさい」 数ヶ月後、鈴木先生がまたその宿でマッサージを頼んだら、その人が来た。 「ああ、先生、あの後、先生に会ってお礼を言いたいと思って探していたんですよ。このあいだ、先生に諭されたのがこたえて、先生がおっしゃったとおり、洗濯や洗い物をしながら「お母さんが悪かったばかりにあなたをこんなふうに育ててしまってすまなかったねえ」と心の中で詫びていたんですよ。 すると、息子が「お母さん、手伝おうか」と何かと手伝ってくれるようになりましてね、この頃はすっかりいい子になったんですよ」 と先生に何度もお礼を言ったという。 ○あるとき、鈴木先生はPTAの講演会に招かれ、そこでオオカミ少女のことを話された。インドで雌のオオカミに育てられた少女が発見された。アマラとカマラだ。二人の幼児はほかの乳兄弟であるオオカミの子と一緒に育てられ、4つ足で歩き、夜目がきき、鼻も鋭敏だった。4つ足で走ると人間はとても追いかけられないくらいだった。物も手ではなく、口でくわえ、生肉を食べ、腐った肉を特に好んだ。水もペロペロ皿からなめて飲んだ。昼間は寝て、夜歩き回り、時々遠吠えをした。幼いほうのアマラは、その後なんとか手をつかってコップの水を飲むようになり、言葉も少し話せるようになったが、カマラはついに推定16歳で死ぬまで、オオカミのように水も皿から舌でペロペロとなめ、遠吠えするオオカミの習性もついになおらなかったのだ。アマラが死んだとき、カマラは一滴だけ涙を流し、遠吠えをした。 鈴木先生は、人の子がオオカミのなかで育てられれば、オオカミの生態を習得する。環境に応じて適応し生きる能力を人間はもっている。そして幼児期にオオカミの習性を獲得した人間はその後教育してもなかなか人間として適応できなくなってしまうとお話された。どの子も環境に応じて育つ能力をもっているんですよ。 あなたの子はあなたが繰り返し教えたとおりそのとおり育っているんですよ、性格も含めてそうした繰り返しによってあなたが育ててきたのですよと切々と環境の大切さを訴えられた。すると最後に挨拶に立ったPTAのお母さんの代表が、 「私たちオオカミの親は・・・」と泣き出されてしまい、ほかのお母さん方も一緒にすすり泣きしはじめたので、鈴木先生はおおいに困られたということであった。 ○その日は地元の後援者の家に泊まった。旧家で蔵のある大きな家であった。 翌日の朝、その家の若奥様が鈴木先生に朝ご飯の給仕をしながら、昨夜こんなことがあったんですよと感動した面もちで話をした。 「うちの子はとても悪さがひどくて、昨日もあんまり言うことをきかないものだから、いつものように叱りつけて『蔵の中に入って反省していなさい』と嫌がる息子を蔵に連れていったんです。蔵の中に入れようとしたら、先生の『あなたがお子さんをそんな子に育てたんですよ』という言葉が思い浮かびました。ハッとしました。 そこで子どもと一緒に私も蔵の中に入って息子にいいました。 『あなたは悪いことをしたので、蔵の中に入れます。でもあなたをそんなふうに育てたお母さんも悪かった。だから今日はお母さんも蔵の中に入ります』 そう言ったらいつもは意固地をはっている息子が突然泣き出して、私にしがみついて来て、『お母さん、ごめんなさい、ごめんなさい』とわたしの胸に顔をうずめて、泣きじゃくったのです。 私も涙が溢れてしまい、母子して一晩中、蔵の中で泣き暮らしたんですよ。 そうしたら、けさはとても素直ないい子になっていました。 先生ほんとうにありがとうございました。」 鈴木先生は、一緒に蔵の中に入ったお母さんの行いをとても喜ばれた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年04月10日 02時36分09秒
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