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2018年05月22日
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日本カレドニア学会通史 第2期(1968~1989年)(36号) 三國隆志
 1968年12月25日に、学会創立10周年記念号としてCALEDONIA復刊第1号(通算第4号)が発刊された。巻頭言は大和資雄(やまと やすお)が執筆している。また東浦義雄(ひがしうら よしお)が学会の発足から10年にいたる歩みを省みた文章を書いている。大和が巻頭言にも書いているごとく、大和はつねに東浦義雄の篤実な人柄を信頼した。毎回の学会の集まりにおいても、東浦の人徳により円滑に学会の運営がなされていることに、乾杯の音頭をとるときなどは必ず言及した。東浦の公平無私と人間の穏やかさが、この時期の学会の浸透して独特の雰囲気を醸し出した。また彼を慕って会の運営を助けるひとびとが存在したことも大きい。高田邦男がいた。中林孝雄がいた。曽我隆昌がいた。西尾巌がいた。清水ちか子がいた。復刊号の編集には西尾巌、校正には清水ちか子が協力している。当時は、日本の大学という大学は学園紛争に明け暮れて、研究どころの状況ではなかった。この荒れた大学紛争の数年間、何事もないかのように東浦とその協力者たちは、学会を運営し、研究発表をし、CALEDONIAを発行し続けた。もっとも、大和が昔を回顧して、「東京大空襲下でも大学で自分は講義していた」と口にしていたことがある。そのような学者が重きをなしていた学会であったから、東大紛争や全共闘の運動のレベルで、動揺することはありえない話であったろう。1968年の会員数は48名である。
1969年には昔からの学会員の死去が続いた。広池利三郎が死去した。栗原元吉が死去した。大場正史が死去した。この頃までも、研究発表がなされ、スコットランド文学に限らなかった。英文学、アイルランド文学、米文学などの研究発表がなされ、スコットランド文学以外の論文もCALEDONIAには掲載されている。各自専門は別にしてスコットランドに関する同好の士の集まりという印象が深い。学問は楽しみながらやるものだ、という雰囲気があった。1969年の会員数は44名である。
(続く)





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最終更新日  2018年05月22日 03時42分28秒
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