全て
| 報徳記&二宮翁夜話
| 二宮尊徳先生故地&観音巡礼
| イマジン
| ネイチャー
| マザー・テレサとマハトマ・ガンジーの世界
| 宮澤賢治の世界
| 五日市剛・今野華都子さんの世界
| 和歌・俳句&道歌選
| パワーか、フォースか
| 木谷ポルソッタ倶楽部ほか
| 尊徳先生の世界
| 鈴木藤三郎
| 井口丑二
| クロムウェル カーライル著&天路歴程
| 広井勇&八田與一
| イギリス史、ニューイングランド史
| 遠州の報徳運動
| 日本社会の病巣
| 世界人類に真正の文明の実現せんことを
| 三國隆志先生の世界
| 満州棄民・シベリア抑留
| 技師鳥居信平著述集
| 資料で読む 技師鳥居信平著述集
| 徳島県技師鳥居信平
| ドラッカー
| 結跏趺坐
| 鎌倉殿の13人
| ウクライナ
| 徳川家康
カテゴリ:鈴木藤三郎
最近、10・10・10の法則というのを知った。
藤井寛の「10・10・10の法則」はすごく身にしみる、人は身にしみないと身につかない。 往々にして人は失ってから、そのことに気づく。 先人の行いを学ぶということは失う前に、切に受け止めて身につけることにあるのかもしれない。 10・10・10の法則 帝国ホテルの元社長、藤居寛さんの言葉である。 『信用』、すなわち 『ブランド』 を構築するには10年かかる。 しかし、その 『信用』・『ブランド』 を失うのは、たった10秒。 そして、その失った 『信用』 を取り戻すには再度10年の年月が必要。 〇スージー・ウェルチの10-10-10 はまた全く別である。 3つの時系列(短期・中期・長期)をもって事業のゆくすえを判断しなさいという。 最初の10は今から10分後、 次の10は今から10ヶ月後を そして最後の10は今から10年後 の自分を表す。 何か重大な判断をしなければならない時には、常に口の中で「10-10-10」(テン・テン・テン)とつぶやく。 そのことで、自分が下そうとしている判断が短期的(10分後)、中期的(10ヶ月後)、長期的(10年後)視点から見て、どのような結果を生むかを判断しなさい という使い方をする。 これはもっと大きく、 100年後、自分の下そうとしている判断と行動が100年後(自分の死後) どのような結果を生むだろうかと想像し、行動しなさい というふうにもっと拡張できるかもしれない。 10-10-10-100 鈴木藤三郎の生涯は、最後の醬油醸造業で大きく失敗し、世から非難され忘れ去られていった。 しかしその報徳全書や「報徳の精神」は現在でもこれから100年後も生きて日本にそして世界に大きな意義を持つとわたくしは考える。 鈴木藤三郎の「報徳の精神」とは 「人が今日社会にいるのは天地の恵みは申すに及人は生まれながらにして、既に大変な恩を受けている。だからその恩に報いなければならない。それが人の道である。既に受けている恩恵に報いるということをもって、生涯勤めなければならない。これがすなわち報徳である。・・・・・・身分の上下を問わず、この報徳は人間の道である。」 鈴木藤三郎は「どうかそれを自分の身分相応に自分の執る仕事の上に、それを実行して行かなければならない」と思い、「荒地開闢の方法を、まずその小さい菓子の事業に応用」した。 すると5年後には売り上げが約10倍、資本が約5倍になった。 「これは先輩に鑑定を請うたがよいと思ったので、5年間の帳面を集めて、岡田良一郎先生の所へ、年礼に参った時に、その訳を段々お話して、ご覧にいれましたところ、岡田先生から「至極面白い。こういうふうに応用したのは、お前がまずともかくもここでは初めてである。」と認可を得た。 「すべて何の事業でも、こういう報徳の心を心として、この方法に則ってやったならば、大きく申せば天下の事業、すべて成らざるものはないと、大いに私は信念を深くしました。」 「この報徳は、ひとり事業のみでない。この精神を天下の政治に用いれば、国家は富強になり、またこれをいずれの事業にでも用いて、この精神でもって活動すれば、事として成らざることはないと思います。」と確信した。 鈴木藤三郎が感得した「報徳の精神」をそれぞれの人がそれぞれの事業に応用して、実践し実験して検証してみれば、それぞれの人の生涯の宝になるであろうと思う。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年02月06日 05時00分26秒
[鈴木藤三郎] カテゴリの最新記事
|