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カテゴリ:ネイチャー
☆黒住宗忠自筆7か条(読みやすくするため一部改めた)
日々家内心得のこと 1 神国の人に生まれ常に信心なきこと 2 腹をたて 物を苦にすること 3 己が慢心にて人を見下すこと 4 無病の時家業怠りのこと 5 誠の道に入りながら心に誠なきこと 6 日々有り難きことを取り外すこと 右の条々常に忘るべからず 恐るべし恐るべし 立向ふ人の心は鏡なり おのが姿を移してやみん <腹をたて 物を苦にすること>について ・ある人が宗忠に向かって、自分は何かにつけて腹がたって仕方がないがどうしたものだろうかと尋ねた。宗忠は 「腹がたちますると心が痛みましょうが、その心はもったいなくも天照大神の御心なれば、恐れ入りたる次第でござる。 あなたにもお孫さまがおありでしょうが、世の中のことすべて、子ども角力(すもう)の相手になって負けてよろこばせる心構えでおれば、腹のたつことはござりますまい。」 ・ある時、一人の山伏が宗忠の家へ来て散々に悪罵をあびせて得意げに帰っていった。 その後ろ姿を見ながら宗忠は、妻に向かって語った。 「彼を見よ。 かの人はこのほうに勝ちたりと思いて勇ましく喜びおれり。 かの人も大御神の御分心をいただきおれば、もしこのほうと争いをなすなれば、そのために御分心を傷ましむるに至るべし。 人に御分心を痛めさせてはならぬ。」 ・けがれは気かれなり。 それゆえ腹を立て物を苦にするを穢れの第一とするなり。 ・ある家での講釈の後で歌の揮毫を求められた時、宗忠は短冊状に切った紙に 腹を立てな 物を苦にすな 悪もすな 天のめぐみで福徳をます という歌を何枚も何枚も書いた。 依頼主が、少しは変わった歌も書いてくださいと頼むと、宗忠は 「まずまずこの歌でよろしうござる。 この歌を日々見えるところへたくさん貼っておきなされ」 と答えてまた何枚も同じ歌をしたためて、全部で20枚ほど同じこの歌を書いた。 主人が、仰せにしたがって見渡す限りの場所に貼ったが、残った一枚の貼り場所がなくなりましたと言ったところ、宗忠はニッコリ笑って言った。 「その残りし一枚はヘソの裏へお貼りなされ。」 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月10日 14時58分24秒
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