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カテゴリ:鈴木藤三郎
『二宮尊徳と日本近代産業の先駆者』の表紙は、鈴木藤三郎が「至誠・勤勉・分度・推譲」の掛け軸を見て深く思いを巡らせている、藤三郎の自画像です。
「至誠・勤勉・分度・推譲」は、二宮尊徳の高弟富田高慶が『報徳論』の序文で整理した報徳の四大原理です。 掛け軸には横に「報徳」と大書してあり、「誠心を本となし、勤勉を主となし、分度を体となし、推譲を用となす」と書いてあります。 至誠であって一生懸命働き、生活に一定の限度を設ければ余剰(よじょう)が生じます。その余剰を推(お)し譲る、これが報徳です。推譲には「自譲」と「他譲」があります。 「自譲」は自分の老後や子や孫のために譲るもので、誰でも行うことができる。これに対し「他譲」は、社会のため、後世のために譲るもので、報徳の教えがなくては、了解しがたいのです。報徳の教えを学ぶ意義はここにあります。そしてそれぞれが「報徳」を自らの生活に生かす、たゆまぬ実践が必要となります。 岸右衛門も尊徳先生の説かれる報徳を了解するのに七、八年かかり、鈴木藤三郎も数年間、一心に研究して了解したのです。彼らは、その生涯をかけて、自らがつかみとった『報徳の精神』を実生活で実践し続けたのです。 二宮尊徳は、「原一変して田となり、田一変して稲となる。」「それもと一円不徳なり。不徳転変して聖賢となる。」(全集一巻三九三・二八ページ)と記しています。佐々井典比古先生は、これを引用されて、「われわれが、どんなにひどい物的・心的荒廃に直面しよとも、たじろぐ必要はない。『荒地は一変して田となり、不徳は転変して聖賢となる』―われわれに限りない勇気と希望を与える」とおっしゃっています。(『報徳の裾野』二一九ページ) 報徳とは、精神変革、転変の思想なのです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年04月19日 07時03分20秒
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