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カテゴリ:ネイチャー
「身体から革命を起こす」
p.177 森下はるみ・お茶の水大学名誉教授 「動物でナンバ歩きをするのはキリンぐらいです。キリンは脚が長いから、交互に出すとぶつかるので、ナンバ歩きをします。あとの動物は全部、手と足とが対向です。 私は、甲野さんの動きは、ナンバではなく、『すり足』と呼んだほうがいいと思います。 床の反力を、腰で吸収してしまって、上半身に伝えない。それが『すり足』の特徴です。 ふつうは、足が出ると肩は逆にふれて八の字状に補償してるわけです。 すり足になると肩は動かないで、足だけになる。つまり上下動・左右動を抑制します。 日本舞踊の動きはすべて、足をついたときの衝撃を上半身には伝えないようにしています。 ゆっくり歩くとか、小股で歩くとかいうのも、その方法です。 バレエの場合は、伸ばして大股でつま先から床につきますが、体軸はまっすぐ肩もふらず上半身を床反力から自由にします。バレエの腰の高さというのは、片脚立ちで、なるべく支持面を少なくして、そして上に伸びる。動いたときにも安定してるというものです。日本のように「沈む」というのは西洋にはない。 腰を入れると、ひざから下が推進力の主役になるから、足首が非常に重要になる。 甲野さんは、腰・膝だけでなく、足首が驚異的に柔らかいですね。日本人は坐の生活をしてたから、本来は柔らかかったのです。それを失った。とくに畳になって、トイレも様式になって。 近代になって、姿勢も所作もすごく変わった。価値観も変わった。 今、ラジオ体操について、どんな言葉を使って動作について書いているかを調べています。 そこで、ラジオ体操以前の体操も調べたところ、身体感が違うなって感じた。 脚はまっすぐ隻脚(せつきゃく)で立つ、とか脚遣いが多い。脚と手では、どちらかというと脚にウェイトがあります。 『榭中(しゃちゅう)体操』(*)というのが最初で、脚を上げたり伸ばしたりする動きが多い。 ひざは曲げないで、腰から脚を外に開く、外に出す、外に伸ばすという動きが多い。 バレエの内に曲げる、内にひねるというのがすごく少ない。そういう西洋式トレーニング法が入ってきたんですね。 西洋式トレーニング法が入ってきて、何年かたつと、脚をあんまり使わなくなって、上半身の体操だけに変わっていく。そして今のラジオ体操には脚遣いがほとんどない。」 *榭中体操 💛なるほど、今のラジオ体操に物足りなさを感じるのは、脚にウェイトをおいた体操が少ないからか、腰から脚にかけてのストレッチをやることが、年取ってからは特に必要のように、やってみて感じる(^^) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2021年10月09日 02時11分21秒
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