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2021年12月05日
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カテゴリ:イマジン
内閣支持率6ポイント上昇の62%、新規入国停止「評価」89%…読売世論調査
12/5(日)

 新型コロナウイルスの変異株「オミクロン株」に対する政府の水際対策は高い支持を集めた。読売新聞社が3~5日に実施した全国世論調査で、全世界からの外国人の新規入国を停止したことについて聞くと、「評価する」が89%に達した。「評価しない」は8%だった。

 岸田内閣の支持率は62%で前回(11月1~2日調査)から6ポイント上昇し、不支持率は22%(前回29%)に低下した。

 政府の水際対策を巡っては、日本着の国際線の予約停止措置を3日間で撤回する混乱はあったものの、スピード感を持って対策を打ち出していることが肯定的に受け止められたようだ。

 政党支持率は、自民党41%(前回39%)、日本維新の会8%(同10%)、立憲民主党7%(同11%)などの順。無党派層は32%(同26%)だった。

10万円相当の給付「評価しない」55%
12/5(日)
NNNと読売新聞が今月3日から5日まで行った世論調査で、政府が、18歳以下を対象に1人あたり10万円相当の給付を行うことについて「評価しない」が55%にのぼりました。




💛「十目所視、十手所指、其厳乎(十目の視るところ、十手の指さすところ、それ
厳なるかな)」(「礼記‐大学」)

二宮翁夜話巻之2【61】
下館藩に高木権兵衛という人があった。報徳信友講という互助の結社が成って、発会最初の無利息金貸付の投票のとき、その入れ札に、「私は不仕合せで借金も家中第一である。人間がたしかなこともまた第一である。しかし、自分で自分へは投票できない。そこで鈴木郡助」と書きつけて投票した事があった。年を経て、高木氏は家老職となり、鈴木氏は代官役となった。
尊徳先生はおっしゃった。「今日にして、往年の投票の事が思い当った。自ら藩中第一のたしかなる者と書いたにも恥じず、またこれによって鈴木郡助と書いたのにも恥じない。実に心中に我意がない、無比の人物というべきである。」

☆佐々井典比古氏が「尊徳の裾野」141~143頁で、この「高木権兵衛の投票」を全集の記録(26巻196頁以下)から裏付けをされている。
「下館藩士の互助組織である報徳信友講は、天保14年(1843)、江戸と下館の両方にできたが、これは下館での話だ。最初の講員47人が何かと工夫・節約をして、一人一日4文ずつの割で積み立てたものが。丸一年で銭70貫500文、金にして10両3分2朱余になった。そこへ尊徳から「奇特の趣にて」報徳金20両の賛助があったから、資金は一躍三倍になった。これを講中の入札(投票)で上位5人に貸しつけることにしたが、一番札は8両、5番札でも4両2分2朱と、各自の積立額の20倍から35倍にあたり、しかも無利息七か年賦なのだから、まさに『褒美貸し』の名に値する、ありがたい貸付金であった。
 それだけに入札は重大で、信友講の『議定書』にも論語の『挙直錯枉(きょちょくさくおう)』の趣旨により、「全く正業にして常々心掛けよろしく、つまり上下のためにも相成り候程の者」で、なおかつ現在困窮しているといったものを『挙掲』するのだから、『一統の見競べ』をもって『少しの依怙(えこ)私なく』入札しなければならない、そしてその結果は『十目の視るところ、十手の指さすところ、それ厳なるかな』にならなければならない、というのである。なお投票は記名投票で、当選者の無利息金返済について連帯保証の意味をもつことも、他の報徳仕法の場合と同様である。
 こうした趣旨が十分徹底した上で、歳末に入札が行われた。2名が出張不在のため、参加したのは45名であった。開票の結果は、一番札が6票で高木権兵衛、二番札は5票、三番札と四番札が4票、五番札が3票の中から選ばれた。ほかに3票が三人、2票が二人、1票が10人と、広く票が割れていて、『事前運動』や『談合』なしに自由な投票が行われた。鈴木郡助は2票で、第10位であった。 
 さて、一番札の栄誉を得た高木権兵衛は、他の一名とともに鈴木郡助に投票した。ただし、その票には『他事記載』があって、『右高木氏入札端し書、左の通』として次のように記録されている。
『拙者儀、もとより難渋この上もこれなく、志すところ宜しきやに存じ候えども、わがことは申し述べ難し、よって鈴木郡助と存じ候』というのである。困窮度といい、志向といい、藩中まず挙げられるべき者は自分だ、と判定した上で、それでは入札としておかしいから、その次と認める鈴木に入れるというのだ。そして高木は、自認どおり、一番札となったのだ。
 表彰投票法の発明者であり、奨励者でもある尊徳にとっても、この高木の票は意外だったろう。「本来、曲直は他の定めるところなり」「一切万々、我がよしあしは人にあり、われ預かるところにあらず」(全集1巻520頁)と考え、説いているところへ、自分を完全に客観化し、その座標を正確にとらえた人物が現れたのだ。「依怙・私」を離れて、全く公平に「私」を見ている。その上で、投票の本旨に立ちもどって、他人を推薦しているのだ。「実に心中我意のない、無比の人物」に相違ないと、そのとき尊徳は思った。後年の昇進でそれが想起され、この説話となったのである。

下館の仕法





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最終更新日  2021年12月06日 00時13分57秒
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