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2022年01月04日
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2022年1月4日結跏趺坐13日目(2021年12月23日1日目)


桝野俊明 わが人生23(神奈川新聞2022年1月3日掲載 抜粋)

総持寺に入山を目指す私たち4人は、待鳳館で本格的な問答を始めた。
まず木の板を木づき3打。
大声で「新到(しんとう)よろしゅう!」と叫ぶ。
なんの反応もなく、誰も出てこない。
たちつくすこと、1時間20分ほど。
やっと和尚が現れたと思うと「帰れ」と言って姿を消す。
しばらくして、和尚が再び現れる。
和尚「おまえたち、まだいたのか?何しに来た?」
新到「修行しに参りました」
和尚「修行は、他の寺でもできるだろう。よそに行け」
・・・
「おまえたちに食べさせる余分な禄(ろく)はない、帰れ」
「修行とは何の修行だ?」
「なぜ、総持寺を選んだのか?」
「禅宗の教えとは?」
「座禅は何のためにするのか?」
和尚は4人を相手に本気で帰そうと1時間以上問う。
私たちは必死に踏みとどまろうと答える、真剣勝負。

問答が終わると「わらじを脱げ」と言われ、待鳳館にあがって正座で待機。
總持寺待鳳館 文化遺産オンライン
午後4時ごろ、旦過寮(たんかりょう)に移る。
そこで7日間合宿し、修行僧として本格的に入山できるかテストされる。
体験3日で脱走を図る者が出るような地獄の始まり。

朝3時起床、夜9時消灯。四六時中、ほぼ坐禅。
総持寺の作法や修行に必要なすべてを学ぶ。
日に十数回、点検があり、所作や言葉遣いなどチェックされる。
落ち度があっても落ち度がなくても、警策(きょうさく)が入れられる。
総持寺の警策は分厚く、重く、打たれるとズシッと来る。警策で鎖骨を折ることがあると聞いた。
それを毎日、一人60発ほどくらう。

旦過寮での1週間、ひたすら坐禅と警策。
坐禅で膝や脚が変色し、体中が痛くて、しまいにはどこが痛いのかわからなくなる。

💛以前、静岡県森町の方と一緒に総持寺に行ったことがある。案内していただいた僧の方が、新到の修行僧は修行に耐え切れずに脱走する者が多いといわれていたのが、印象に残った。
桝野俊明さんの体験を聞くとなるほどと思われる。





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最終更新日  2022年01月04日 02時40分31秒



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