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カテゴリ:2006年鑑賞映画
誰よりも君の死を望む。 メディア 映画 上映時間 114分 製作国 アメリカ 公開情報 劇場公開 (SPE) 初公開年月 2006/09/30 ジャンル ドラマ/伝記/犯罪 【解説】 ノンフィクション・ノベルという新たなジャンルを切り拓いたと 言われるトルーマン・カポーティの傑作『冷血』、その完成までの 道のりを描き出した伝記ドラマ。 一家4人惨殺事件の詳細を本にすることで新たな成功を 目論むカポーティと彼の取材に協力する犯人との屈折した 関係が生々しく綴られる。 カポーティの複雑な人物像を巧みに演じきった フィリップ・シーモア・ホフマンはその演技が絶賛され、 アカデミー主演男優賞をはじめ数々の映画賞を獲得した。 監督はデビュー2作目の新鋭ベネット・ミラー。 1959年11月15日、カンザス州ののどかな田舎町で 一家4人惨殺事件が発生する。 翌日、ニューヨークでこの事件を知った作家カポーティは、 これを作品にしようと思い立ち、すぐさま現地へと取材に向かう。 同行した幼なじみのネルと共に事件現場や関係者を訪ねて 回るカポーティ。やがて2人の容疑者が逮捕されると、 カポーティは彼らへの接近を試み、その一人ペリー・スミスの 不思議な魅力に創作意欲を刺激される。 そして、ペリーとの面会を重ねる中で次第に彼の信頼を 得ていくカポーティだったが…。 【感想】 () 「ティファニーで朝食を」は有名映画ですが、その原作者は 知らない私で今年のアカデミー賞で フィリップ・シーモア・ホフマンが主演男優賞をとり 初めてトルーマンカポーティーという作家を知ったのでした(^^ゞ ですので、実際のカポーティーは知らないのですが、 パンフに載っている若い時のカポーティの写真を見ると、 フィリップのかもしだしていた感じと似ていたので、 フィリップの演技(甲高い声や舌たらずっぽい話方、 歩きかた、しぐさetc)はきっと実際のカポーティー そっくりなのではないかと思いました。 話術にたけてパーティではまわりの人を笑わせて 楽しませて自らも楽しんでる様子なのに、その一方 僕の周りにはだれもいないみたいな ことを言って寂しそうなカポーティ・・・ きっと、天才特有の孤独も持ち合わせていたんでしょうね・・・ カポーティーが、ふと新聞で目にした一家惨殺事件、 そしてその犯人との奇妙な友人?関係・・・ 途中まで書きあげた本の朗読会でみんなを惹きつけた「冷血」 この本を完成させるには、犯人が死刑になること・・・ そして本の完成のためにそれを望んでいる自分・・・ そしてとうとう控訴が却下され、犯人の死刑が確定する。 この時、カポーティーはほっとしたと思う・・・ そして本が完成すると喜んだ心もあるかもしれない・・・ ところが、本の完成の安堵、喜びが過ぎると、犯人ペリーの 死刑がきっと彼に重くのしかかってきたんだと思う・・・ 本の完成のためにある意味ペリーを利用していたところも (ウソをついたり・・・・)あったカポーティを疑うことなく 彼にお礼と別れを告げる犯人ぺリーにきっと彼は 心を痛め、罪悪感を感じ、彼の最後(処刑)を見届けることの ショックによって彼の心の中で何かが起きたんだと思いました。 本を書くために彼を利用した自分、一方同じような環境で 育ったぺリー<一緒に育ったが、彼は裏口から出て行き、 私は表玄関から出たと言うようなことを劇中でカポーティは 言っています>と話すうちに彼が友人となり、その友人を 救わなかった、いえ見捨てた自分にずっと苦しんだかも しれない。。。 映画としてはとても淡々としていて、地味な映画だと 思いますがじわじわくると言う作品でした 犯人ぺリーを演じるクリフトン・コリンズJr.憂いがあって やさしそうな中にも凶悪に思える表情もあって好演でした。 カポーティの幼なじみのネル役のキャサリンキーナーも 凛とした中にも思いやりも感じられて適役だったと 思います。 クリスクーパーは相変わらず渋くて素敵でした <パンフレット・・・カポーティのことや彼の著作ガイドも 載っていて中々いいです。クリックで公式サイトへ> 他人に誤解されながら生きていくのは辛い。 人は僕の外見で普通じゃないと決めつける。 子供の頃からずっとだ。本当は違うのに。 あまりにも恐ろしいものに直面すると ホットするんだ。普通の生活を忘れられる。 <パンフレットより抜粋> お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006.11.16 00:12:46
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