テーマ:韓国!(16903)
カテゴリ:つぶやき
NHKラジオハングル講座のテキストに連載されている
村上祥子さんの「言葉と民俗」という読みのものを楽しみに読んでいます。 7月号を購入したとき、私の大好きな韓国映画「西便制」の写真が載っていて 家まで我慢できず、帰り道で読みました。 韓国の「恨(ハン)」という感情については良く語られています。 わかるような、わからないようなこの感情について、 村上さんの文章で理解が深まりました。 日本語で「うらみ」といった場合、「怨み」と「恨み」が使われます。 辞書によると“怨み=憎悪”、“恨み=不満”とのこと。 村上さんによると、怨(エン)は復讐することで晴らすことが出来る、外に向かうもの。 恨(ハン)は一般的な不幸な出来事だけでなく、達成することが出来なかった願いによって心の中に生じる感情。心の中に積もっていくもので、一度生じると2度と消えない、内に向かうものなのだそうです。 消すことの出来ない恨(ハン)は乗り越えるしかない。 生きることは恨(ハン)が積もること、恨(ハン)が積もるのが人生。 怨(エン)は、人を狂わせるけど、恨(ハン)は人に深みを与えると考えてもいいのでしょうか。 今日は、「オールドボーイ」を見ながら、復讐に燃えた男たちの 怨(エン)と恨(ハン)について考え込んでしまいました。 「西便制」は、なんとも悲しく、辛い話なのだけれど、 恨(ハン)を解いて、また旅立つヒロインには未来への希望も感じられたのでした。また、見たくなりました。 (ハンは“晴らす”ことは出来ないけれど、絡まったハンを“解く”ことはできるのだそうです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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