カテゴリ:読書前感想文
このブログではビジネス書ばかりを紹介しているので、誤解を招いているかもしれませんが、
私が読んでいる本の半分はマンガ・小説で、そのさらに半分が歴史・哲学系で、またさらに 半分がノンフィクション系です。 実はビジネス書は割合的には低かったりします。というわけでたまにはビジネス書以外のものを。 『ルポ貧困大国アメリカ』(堤未果著) ――第8回・読書前感想文 ![]() アメリカの格差問題については、ドキュメンタリーや海外ニュースで意識して見るように しているのですが、本の場合はいろいろ考えながら読めるのがいいですね。 「貧しいほど肥満になる現実。これは未来にどう影響するのか?」 「自然災害対策や病院の民営化は、誰が一番得しているのか?」 「貧しい人ほど軍隊に入る、というシステムは古今東西変わらないのはなぜ?」 とかね。 まあ、小さな政府、企業任せではどうしようもないこともけっこう多いということです。 アメリカという先進国であっても、「自由競争は、平等なスタートラインすら許さない」ようですし。 同じ平等でも「機会の平等」は「結果の平等」よりもはるかに難しい、ってことなのでしょう。 だからといって、すぐに諦めるという話でもないのですが。 終盤、ちょっと論点がズレている気もしなくもないですが、総じて面白かったです。 ただ、本という性質上、仕方ないのですが、ここで描かれている貧困層が、全体から見て 数量的に「一部」レベルなのか、「少数」レベルなのか、「一定数」レベルなのかが よくわからないので、ほかの視点からの本も読まないとね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.03.13 00:14:22
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