がむしゃらに売れる年代、売れない年代
営業の駆け出しから三十代半ばまでは、何でもかんでもがむしゃらに売ってきました。モノを売るためには手段を選びません。どれだけ売れたか、そしてその対価はどれだけあるかが最大の関心事でした。しかし、いつの頃か、その考えに対して、心のブレーキがかかるようになりました。本当に自分がやりたいことなのか、本当にお客様が望んでいるものなのかを常に、自問自答するようになりました。自分のやりたいことが、市場のニーズにマッチした時、最も力が発揮でき、最大の成果がでることを知ったからです。自分を最も必要としている場に巡り合え、その場で活動できることは、仕事をやる上で最大の喜びです。その最大の喜びを勝ち取るためには、多くの自己矛盾や自己否定あるいは心の葛藤を乗り越えていく必要があります。