|
テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き
「山のあなた」というのはいささか大げさだが、今朝は北山丘陵の北斜面、山手町あたり、仙台市中心部から見たら北山の向こう側の町を歩く。 「山のあなたの空遠く......」という詩は、年の離れた兄か姉に教えられたようで幼い頃から知っていたが、ヘルマン・ヘッセの詩だとばかり思っていた。それが上田敏訳のカール・ブッセの詩で『海潮音』に収められているのを知ったのは、高校生になってからだった。その年齢のあたりから、この詩を思い出すようなことは滅多になくなった。ドイツロマン派は私の柄ではなかった、ということらしい。
北山から中山ニュータウン(と呼ばれていたけど今は違うかもしれない)へ行く道を行き、仙山線架道橋を過ぎてすぐの右手のコインパーキングに車を入れた。そこから、まず架道橋の方に戻り、左手の北山駅への道に入る。
二週間ほど前、国見周辺の朝ドラ散歩で北山駅まで来ていたのだが、北山駅を見下ろす位置にある細い抜け道は歩いていなかった。この抜け道は、以前の遠出散歩(イオも私もまだ達者だった頃、歩いてこのあたりまで来ていたのだ)でたまたま見つけた抜け道で、ここから今朝の散歩を始めたかったのである。
駅を見下ろす抜け道を通り抜けると、道は住宅地を下って行く。今朝のイオはなぜかとても張り切っていて、私を引っ張るように先を行く。写真はたいてい歩いて行く先を撮すのだが、さっきからそのフレームにイオが入っていることが多い。 駐車したパーキングがある道の東に出て、パーキングとは反対に東の方に進む。住宅地だが、アパートやマンションも多い。歩き始めてから、大学生らしい若者と何人も会ったが、東北福祉大学も近くなので学生用のアパートも多いらしい。
道は、北山霊園と輪王寺の間を越えてくる道にぶつかる。北に下って行くと、北山トンネルの出口がある。できたばかり北山トンネルで、北に広がる郊外の住宅地の交通事情は一変したに違いない。
高いコンクリート擁壁の下の歩道を下っていくと狭い階段道があった。私の地図にはできたばかりのトンネルは描かれていないが、この道は記されている。大がかりな道路工事だったが、このせまい階段道は残されたということらしい。階段を登る。
階段道の上は住宅街だが、右手にとても大きなマンションが見える。地図ではその脇を通り抜ける細道があるので入ってみた。小さな公園の前を通ってマンションにぶつかると、狭い道がマンションに沿って続いている。
山手町2号公園をぐるりと回るようにして、「ライオンズマンション山手町」の前を通って梅田川へ向かう。国道246号から中山へ向かう道が梅田川沿いに走っている。
【続く】 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[街歩き] カテゴリの最新記事
hdyondrさん
こんにちは(*^。^*) 「やまのあなたの・・・」は母がよく口ずさんでいたので小さい頃から知ってはいましたが・・・思春期に詩集を読んで大人ぶってみましたが、どうも詩は私の趣味のうちには入らずじまいでした^m^ モーパッサンの小説は「エロだ」と母に教えられそういう物かと思って高校生頃読んでみましたが・・・どうってことないと。 どうも母親の感想はあてにならないと思ったものです(^_^;) (2014.11.12 16:37:11)
元お蝶夫人さん
>hdyondrさん >こんにちは(*^。^*) > >「やまのあなたの・・・」は母がよく口ずさんでいたので小さい頃から知ってはいましたが・・・思春期に詩集を読んで大人ぶってみましたが、どうも詩は私の趣味のうちには入らずじまいでした^m^ >モーパッサンの小説は「エロだ」と母に教えられそういう物かと思って高校生頃読んでみましたが・・・どうってことないと。 >どうも母親の感想はあてにならないと思ったものです(^_^;) > ----- カール・ブッセの詩といってもこれしか知りません。 この詩を知っていたのに、一度もブッセの他の詩や詩集を読みたいとも読もうとも思いませんでしたね。 まぁ、詩が好きだといっても、その程度ですが・・・・ (2014.11.13 04:40:01) |