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山行・水行・書筺 (小野寺秀也)

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小野寺秀也

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2014.11.08
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テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き

 「山のあなた」というのはいささか大げさだが、今朝は北山丘陵の北斜面、山手町あたり、仙台市中心部から見たら北山の向こう側の町を歩く。
 今では、もっとずっと北まで住宅が広がっていて、北山あたりはむしろ中心部に近い方なのだが、明治期あたりまでは北山が市街地の境だったようだ。たとえば、手元にある大正元年の仙台市街図 [1] には北山の輪王寺などの寺が記されているが、その北は欄外になっている。正確には分からないが、旧地図によれば、山手町は旧仙台市と「北田村」との境界付近に位置しているようだ。

 「山のあなたの空遠く......」という詩は、年の離れた兄か姉に教えられたようで幼い頃から知っていたが、ヘルマン・ヘッセの詩だとばかり思っていた。それが上田敏訳のカール・ブッセの詩で『海潮音』に収められているのを知ったのは、高校生になってからだった。その年齢のあたりから、この詩を思い出すようなことは滅多になくなった。ドイツロマン派は私の柄ではなかった、ということらしい。

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Photo A1(左) 仙山線架道橋方向へ歩き出す。(2014/11/8 6:43)
Photo A2(右) 北山駅への道。(2014/11/8 6:46)

 北山から中山ニュータウン(と呼ばれていたけど今は違うかもしれない)へ行く道を行き、仙山線架道橋を過ぎてすぐの右手のコインパーキングに車を入れた。そこから、まず架道橋の方に戻り、左手の北山駅への道に入る。 

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Photo B1(左) 北山駅上の抜け道。(2014/11/8 6:47)
Photo B2(右) 仙山線下り電車。(2014/11/8 6:48)

 二週間ほど前、国見周辺の朝ドラ散歩で北山駅まで来ていたのだが、北山駅を見下ろす位置にある細い抜け道は歩いていなかった。この抜け道は、以前の遠出散歩(イオも私もまだ達者だった頃、歩いてこのあたりまで来ていたのだ)でたまたま見つけた抜け道で、ここから今朝の散歩を始めたかったのである。
 北山駅脇の踏切のところから細道に入って階段を上がると、仙山線を見下ろす崖の上を抜け道は通っている。フェンス沿いに駅のベンチで電車を待つ人たちを眺めていたら、下りの「作並行き」電車がやってきて停車した。ホームは反対側なので、乗降の様子は見えない。電車が出ても何人かはホームに残っている。上り電車を待っているのだろう。このあたりでは仙山線は単線で、ホームは上下線共通なのだ。

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Photo C1(左) 抜け道から坂を下って。(2014/11/8 6:49)
Photo C2(右) 駐車場からの道を東へ。(2014/11/8 6:51)

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Photo C3(左) 仙山線の方へ坂を上がる。(2014/11/8 6:54)
Photo C4(右) 道の先には荒巻小の体育館。(2014/11/8 6:58)

 駅を見下ろす抜け道を通り抜けると、道は住宅地を下って行く。今朝のイオはなぜかとても張り切っていて、私を引っ張るように先を行く。写真はたいてい歩いて行く先を撮すのだが、さっきからそのフレームにイオが入っていることが多い。

 駐車したパーキングがある道の東に出て、パーキングとは反対に東の方に進む。住宅地だが、アパートやマンションも多い。歩き始めてから、大学生らしい若者と何人も会ったが、東北福祉大学も近くなので学生用のアパートも多いらしい。
 右手に上り坂の道があったので右折した。仙山線の走る高みに上り返すのである。仙山線と平行な道を歩くのだが、線路との間には住宅があって、普通の住宅地の道である。北山の斜面をトラバースするようなほぼ平坦な道を進むと、突き当たりに体育館の屋根が見えてくる。荒巻小学校である。

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Photo D 輪王寺脇からの道と北山トンネルの出口(県道246号線)。
(2014/11/8 7:03)

 道は、北山霊園と輪王寺の間を越えてくる道にぶつかる。北に下って行くと、北山トンネルの出口がある。できたばかり北山トンネルで、北に広がる郊外の住宅地の交通事情は一変したに違いない。
 この道の先には、宮城県図書館があって週一回ほど熱心に通っていた時期があったが、輪王寺横の北山越えの道ではしょっちゅう渋滞に巻き込まれて閉口していた。トンネルが開通して、図書館通いも便利になったのだが、皮肉なことにその頃から読みたい本が少なくなってあまり行かなくなった。読書の守備範囲が狭いとこういうことになる。膨大な本があるのに、読みたい本が見つからなくなるのである。

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Photo E1(左) 階段道を上る。(2014/11/8 7:03)
Photo E2(右) 階段の上は住宅地。(2014/11/8 7:04)

 高いコンクリート擁壁の下の歩道を下っていくと狭い階段道があった。私の地図にはできたばかりのトンネルは描かれていないが、この道は記されている。大がかりな道路工事だったが、このせまい階段道は残されたということらしい。階段を登る。

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Photo F1(左) 右の道へ折れて。(2014/11/8 7:05)
Photo F2(右) マンション前の細道。(2014/11/8 7:06)

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Photo F3 草地の三叉路。(2014/11/8 7:08)

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Photo F4(左) 三叉路から下ってきた道。(2014/11/8 7:11)
Photo F5(右) マンション駐車場脇の道。(2014/11/8 7:11)

 階段道の上は住宅街だが、右手にとても大きなマンションが見える。地図ではその脇を通り抜ける細道があるので入ってみた。小さな公園の前を通ってマンションにぶつかると、狭い道がマンションに沿って続いている。
 マンション前の細道を抜けると、草地の丘の三叉路に出る。三叉路とはいっても、道は人の踏み跡だけである。これが地図に記されている道なのだ。こういうところを理想的な散策路というのである。
 三叉路から下って階段を下り、ふたたび住宅地脇の細道を行く。マンションの広い駐車場脇の細道を抜ければ一般車道である。

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Photo F6(左) 山手町2号公園前の道。(2014/11/8 7:13)
Photo F7(右) 梅田川へ向かう道。(2014/11/8 7:15)

 山手町2号公園をぐるりと回るようにして、「ライオンズマンション山手町」の前を通って梅田川へ向かう。国道246号から中山へ向かう道が梅田川沿いに走っている。


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撮影場所(地図のベースは、「プロアトラスSV7」)。


[1] 大正元年発行「仙臺市全圖」『100年前の仙台を歩く--仙台地図さんぽ』(せんだい120アニバーサリー委員会、2009年)。

【続く】






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Last updated  2014.11.12 17:00:57
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