|
テーマ:街歩き(613)
カテゴリ:街歩き
「真野の萱原」は、笠郎女が「陸奥の真野の萱原遠けども面影にして見ゆといふものを」(万葉集・369)と詠った歌枕の地で、いまでは福島第1原発の放射能に汚染されてしまった福島県南相馬市にある。
福島から離れた地で原発に反対しているといえども、その私が西浦さんの痛切な心情をすっかりと受け止められるはずもなく、ただ黙々と紡がれた言葉を読みこんでいるだけである。長い闘病生活に苦しんでいる人たち(健康に生きている人たちもだが)を、さらに放射能汚染で故郷からも追い出すなどということがふたたび起きないように強く願いながら……
昨日は、盛岡の街をぐるぐる歩き回ってから「原発再稼働反対 SMASH FASCISM! ABE OUT! デモ in 盛岡」に参加して、盛岡の繁華街を歩いて来た。おかげで、昼デモの集会が開かれる勾当台公園に向かう足はけっこう重いのである。 昨年の11月の最終週の日曜昼デモでは、良覚院丁公園の鮮明なモミジの紅葉を楽しんだが、1ヶ月早い今日の勾当台公園の紅(黄)葉もけっこう美しい。写真を撮っているうちに、脱原発集会の様子から勾当台公園の樹々の彩りに主題がシフトしてしまいそうだ。
主催者挨拶の後、昨日の「原発再稼働反対 SMASH FASCISM! ABE OUT! デモ in 盛岡」とそれに併せて開かれた第7回東北脱原発交流会の報告があった。仙台からは6人が参加し、他に山形、宮古からの参加もあった。 その後のフリートークでは、参議院での戦争法案可決成立後の状況や、伊方原発再稼働容認の動きと地方経済の問題、あるいは、脱原発と戦争法案反対の両方を同じデモで訴えることのアピール力の問題点などが話された。
公園の紅葉も青空も文句なしだが、今日は急激に冷え込んで強い風も吹きまくっている。私もそうだが、たいていの人はもう冬支度である。「体がまだ寒さに慣れていない」だとか「服が重い」などと言い交わしながら、デモ出発の準備である。
金曜夕方のデモは、冬には完全に夜デモになる。夜では参加しにくい人たちがいるというので始まった月1の日曜昼デモだが、主催者の配慮にもかかわらず、必ずしも参加者が多くなったということはなさそうだ。今日は冷え込んだという悪条件も手伝って、参加者は40人にとどまった。
日曜日の一番町は人出で賑わっているが、いつもその人出が写真に写らない。デモが通るさい、みんなが脇にさっとよけてくれるからである。
青葉通りに出ると陽光を背に受けて歩くのだが、太陽は南に寄ってしまって光は青葉通りに斜めに入射する。「逆光に輝くデモ姿」などと勝手に想像していたのだが(腕もないのに)、中途半端に逆光になっている。
読書や絵画鑑賞のブログ 日々のささやかなことのブログ
ヌードルランチ、ときどき花と犬(小野寺秀也) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[街歩き] カテゴリの最新記事
|