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テーマ:ニュース(100097)
カテゴリ:業務改革
日経の記事「働き方innovation」で、カルビーを取り上げていました。
カルビーは、様々な面で大変素晴らしい企業です。 カルビーは他社に先んじて、場所と時間を問わない働き方を突き詰めてきました。 記事によると、三段階で進められています。 まず第一段階は、2001年の経費精算の電子化から始まります。 そして2007年には報告書などを電子化しました。 これにより、社外からの情報にアクセスできるようになります。 第二段階では、成果を重視した賃金体系に変更し、時間管理の制約を解きます。 翌2010年には、毎日ランダムに席が替わるフリーアドレスも導入し、目の前に上司や部下がいない環境に慣れさせたとあります。 これにより、オフィスが在宅勤務と近い状況になります。 そして第三段階が在宅勤務の導入です。 カルビーでは2014年に在宅勤務を制度化しています。 現在では、本社で働く全社員約800人を原則、在宅勤務としました。 7月にはコアタイム(勤務必須の時間帯)の撤廃、在宅勤務手当の支給、単身赴任の解消にも乗り出しています。 カルビーは、私の大学院の研究事例でも取り上げられたことがあります。 様々な改革に取り組み、業績を上げている企業ですが、このような面でも先進的な取り組みをしています。 記事には、オフィスにこもっていても、消費者を喜ばせる菓子のアイデアは出ない。 自宅で家族と過ごし、店舗を見て回り、どんなシーンで菓子が食べられているかを知ることが大切と考えたからだ、という記載もあります。 長年低迷していたシリアルの「フルグラ」がヒット商品に育った背景にも、在宅勤務があったそうです。 ブランディングを担当した女性社員は、週1日は在宅勤務をしており、この日を近所のスーパーで消費者の行動を観察し、色々と考えたそうです。 フルグラは今や、国内だけで売上高は年間250億円を誇ります。 単身赴任もなければ、人生設計においても大きなプラスになります。 それが、仕事の成果にも反映されてくるでしょう。 素晴らしい企業だと思います。 今後も研究テーマとしたい企業です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2020年08月18日 18時18分29秒
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