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テーマ:ニュース(100209)
カテゴリ:経済・社会・企業
日経ビジネスの連載記事に、「敗軍の将、兵を語る」という記事があります。
私は大好きで、過去にもこのブログで取り上げたことがあります。 今週の記事は、東京チカラめしを取り上げていました。 焼き牛丼という新しいスタイルで一世を風靡した牛丼チェーンですが、創業の地である東京から消滅したという内容です。 東京チカラめしは、居酒屋チェーン「金の蔵」などを展開する三光マーケティングフーズが、2011年6月に立ち上げました。 焼き牛丼というスタイルが受けて、2012年9月には100店舗を達成しました。 しかしながら、急速な拡大にソフト面が追いつかず、店舗オペレーションに乱れが生じました。 品質の良くない商品が提供され、店舗の清掃やサービスも低下するという状況になりました。 そして、2014年には直営店の約8割を売却すると発表しました。 売却先の企業がラーメン店への業態転換を進めたことで、あっという間に店舗がなくなりました。 2022年8月28日、東京都内最後の店舗となる「東京チカラめし 新宿西口1号店」が閉店しました。 開業から約10年ほどで、東京チカラめしは東京から姿を消し、残る店舗は千葉と大阪の2店舗のみとなりました。 私も2011年から12年頃に、会社から歩いて行ける東京チカラめしに、何回かお昼を食べに行きました。 最初に行って美味しいと思いましたので、その後も何回か通いました。 しかし、ある頃から異変を感じました。 まず、入店しても全然席に案内されなくなりました。 人が少なく、オペレーションがきちんと出来ていないのが明らかでした。 そしてその次には、米が不味いという状況になりました。 いくら肉が美味しくても、米が不味いとどうにもなりません。 質が落ちたと感じ、それから足が遠のきました。 しばらくしてこのお店の前を通ったところ、閉店していました。 あっという間にお店がなくなりました。 その後、別の場所にあるラーメン屋さんに行きました。 家系ラーメンのお店でした。 別のお客さんがお店の人に、「◯◯ラーメンの系列店ですか?」と質問していました。 店員さんは「いいえ、東京チカラめしを運営している会社のラーメン屋です」と答えていました。 その時、少し嫌な予感がしました。 ライスは無料です、と言われ、セルフサービスでライスを盛って食べました。 やはり、想像通り米が不味かったです。 やっぱり東京チカラめしだから米が不味いなあ、と思ったものです。 記事によると、その後、米は国産のコシヒカリに変えたとありますが、一度ついたイメージはそう簡単には変わりません。 これにコロナ禍もあって、力尽きたという印象です。 数年内に東京に戻ってくると、事業責任者の方は言われています。 過去のイメージから脱却して、もう一度頑張っていただきたいものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2022年10月27日 18時26分50秒
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