大正製薬が非上場化へ
大正製薬ホールディングスが、経営陣による自社株買収(MBO)を実施し、株式を非上場化すると発表しました。買収総額は、約7,000億円となります。手法は、創業家の上原茂副社長が代表を務める会社が、株式公開買付け(TOB)を行います。買付け価格は1株8,620円で、発表時の終値よりも約5割高い価格になっています。11月27日から、来年1月15日までの期間に応募を受けます。大正製薬HDはこのTOBへの賛同を表明し、株主に応募を推奨すると発表しました。普通株で66.57%を上回る応募があることが成立の条件となっており、約4割の株式を保有する創業家は、応募をすることを表明しています。このことなどから、恐らく成立すると思います。大正製薬は、大衆薬やビタミン剤などを中心に、国内ではドラッグストアなどを主な販売先としています。今後はさらに通信販売などに力を入れていくようです。【公式】大正製薬 リポビタンD タウリン1000mg 配合 ビタミンB群 無水カフェイン 100ml 50本 指定医薬部外品 栄養ドリンク 栄養剤 リポビタンまた、大衆薬の成長が見込まれるアジア市場で、同業他社の買収も想定しているそうです。中長期的な成長の種を育てていく上で、非上場化を目指すとしています。創業家の株式取得資金7,000億円は、金融機関からの借り入れで調達するようです。これだけ多額の資金を使っても、非上場化をすることで、さらなる成長を図りたいということでしょう。MBOは、最近ではベネッセホールディングスが実施しています。今後の大正製薬ホールディングスの戦略に注目したいと思います。