俳句史研究会の例会に参加
今日は、午前中は、関ぱ誌の原稿を作成し、午後から伊丹の柿衛文庫で開催された大阪俳句史研究会の例会に参加した。例会のあと、企画展「俳画のたのしみ」と美術展「ドーミエどーみる?」を見た。研究会では、講師の坪内稔典氏から「俳句史研究の見取り図」という話があった。俳句と他の文学との違い、位置づけ、表現、歳時記、俳句の読者、句会、メディアとの関係、日本文化として、世界文学として、実作と俳論などさまざまな切り口から俳句を論じたものだった。いろいろと勉強になる話が含まれていた。写真は、講演の前の会場の様子。(開演後は撮影禁止)右下が坪内稔典氏。企画展「俳画のたのしみ」は見ごたえがあった。子規の「仰臥漫録」をはじめ浅井忠、下村為山、中村不折らの絵、秋声会の自句画賛の作品、子規門下の俳人の自句画賛の作品、この中に萩原井泉水阿波野青畝、永田耕衣、内藤鳴雪、夏目漱石、松瀬青々らの自句画賛、俳画結社「白扇」の作品などが目をひいた。また、画家の俳画として、小川芋銭らの作品のほか、山口誓子の句のいろいろな画家が絵をつけた本「俳画入門」も展示されていた。圧巻は俳誌「ホトトギス」の表紙絵や中表紙絵に一流画家の絵が使われていることだった。川端龍子、岸田劉生、河井玉堂、冨田渓仙などである。画像は、パンフレットより。左:星野麦人「炭の音」部分、右:仰臥漫録、俳画法、小川芋銭「獺祭」、松瀬青々「かくてある」、星野麦人「炭の音」、高浜虚子「秋日和」、鵜沢四丁「山独活に」、芦田秋双「朝霧に」美術展「ドーミエどーみる?」は、フランスの風刺絵画家オノレ・ドーミエ(1808-1879)の主としてエッチング絵画を集めたもので、日本の漫画家しりあがり寿の絵を同時展示したものだった。19世紀の画家だが、のちのドガやロートレックにも影響を与えたそうだ。画像は、パンフレットより。左:、右:写真術を芸術の高みへ引き上げるカメラマン、夫婦風俗7新婚6か月、洋ナシ型の政治家の仮面、「くたばったなラファくたばったなラファイエット」の部分イエット、しりあがり寿の漫画。