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カテゴリ:つぶやき、人間関係
先日、行政がやろうとしている市民活動支援施策の説明会に出席した。
最近は、行政は「市民との協働」がお題目で、 このことについては、もちろん賛成である。 従来「お上からの上意下達」で地方自治も推進されてきた。 他の地方は知らないけれど、北海道はその傾向が強かったのではないかと思う。 明治以来の北海道開拓が、そもそもそうだったのだから。 北海道の自治体は、夕張のみならずどこでも財政再建が急務。 わが町は、比較的健全な方ではないかと期待しているが この数年は必死で支出削減を図っている状態である。 行政の「市民との協働」は、このような切羽詰った背景があるからでもある。 私は、生まれ育ったこの故郷を大切に思っている。 本州で「地主・庄屋」であった曽祖父が、農地解放でほとんどの土地を失い、 広い土地を求めてこの地に入った。 全く着の身着のままではなく、なにがしかの資産を持ってのことだから、 一般の開拓者の人たちから見たら恵まれてはいたのだろう。 しかし、その分だけ、地域の発展に対しての責任もあり、 この町の発展のために汗も流してきた。 その他にも色々な要因はあるが、 私は可能な限り行政にも協力しようとする気持ちはある。 それは、行政職員に対する協力というのではなく、 この地域が市民にとってより良いものになるための協力である。 だから、よほど嫌なことでなければ、 「○○委員」などという行政からの委嘱も、一定期間は受けていると思う。 (長期間になると碌なことはないので、2~3期程度で逃げるけど) 今回のことも、「市民活動活性化」が目的と担当職員から聞き、 引き受けるのもやむを得ないかな・・と思っていた。 しかし、先日の説明会で、「これは荷が重過ぎる」と引いてしまった。 そして、会が終了した後、私に声をかけてくれた担当者に言った。 「ごめん、私には無理。今回だけはパス!」 彼は、明らかに失望した顔をした。 事前の話で私が引き受けると思っていたのだろう。 「まずは、話をちゃんと聞いてから」とは言っていたけれど、 暗黙で引き受けるような雰囲気ではあつたのは間違いない。 だから、私も「ゴメンナサイ」と言いながら、 「私って、ずるいな・・」と後味が悪かった。 しかし、だ。 「市民との協働」から「市民を主役に」なんて言っているけど、 本音はちょっと違うような気がしたのも事実。 どうも、「汗を流して批判も引き受ける」のが委員の仕事のような感じ。 もちろん私も、自分が自ら必要だと思って活動していることについては、 それは当然だと思っている。 しかし、行政が提案しているものに対して、 「これは私がやりたい」と思ってもいないのに、 汗を流して苦労して、その上責任も引き受けるなんて気は、私にはない。 私もずるいかもしれないけど、行政もずるいような気がしてならない。 正直なところ、少し迷っていたけれど、今朝そのように割り切った。 これは、何があっても断ろうと。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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