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テーマ:ジェンダー(10)
カテゴリ:政治・政治家
今朝の北海道新聞に、道内の女性議員に対する調査結果が掲載された。
どのようなアンケート内容だったのかはっきりしないが、議会活動中のセクハラや差別・偏見の有無がメインだったようだ。 地方自治体の女性首長数と地方議会の女性議員数の都道府県別データを見ると、北海道の議員は321人で、12.5%のようだ。 そもそも、女性議員が少数派であることは、全国的にも間違いがない。 私は、この記事を読んだ時にとても驚いた。 それは、40%しかセクハラや差別を受けたと感じていないことだ。 私の体験的実感では、女性が男性の中で仕事をしていたら、多少なりともセクハラやモラハラ、ジェンダー偏見による業務の常態化を受けていると予想する。 もちろん、そのようなことがあまりない職場もあるかもしれないが、とても珍しくて女性にとっては恵まれた環境だと思う。 だから、半数以上がセクハラ・ジェンダー差別を受けていないと思っていることがとても気になったのだ。 つまり、男性の意識や価値観を当然のことのように内面化している女性が、私が予想しているよりずっと多くて、それが日本の男性の価値観変容を妨げていると思うからだ。 日本のジェンダーギャップ指数が世界の中で驚くほど低いのは、女性の意識が遅れているということなのだ。 とてもとても残念である。 女性議員、性差別経験4割 セクハラ7割が同僚から 全道調査03/08 05:00 北海道新聞 道議会と道内の市町村議会の全女性議員を対象に、北海道新聞社が行ったアンケートで、議員活動中にセクシュアルハラスメント(せい的嫌がらせ)または差別や偏見を受けた議員が、回答者の40%に当たる93人に上った。セクハラを受けた議員は69人で、うち71%に当たる49人は同僚議員から、有権者からも41%の28人あった(複数回答)。3月8日は女性の地位向上や性差の解消に向け、国連が定めた「国際女性デー」。 アンケートは「女性の政治参画」をテーマに、昨年12月末時点で女性議員だった321人が対象。道議会を含む全180の議会事務局を通じて調査票を送付し、今年2月末までに231人が答えた。回答率は72%。 セクハラの具体的な中身は、容姿や年齢、せい行為に関する発言が21人と最も多く、胸や尻など身体への接触が15人、酒席での酌やキス、交際などの要求が11人と続いた。 女性であることで差別や偏見を受けた経験が「ある」と答えたのは65人。自由記述では「女のくせに」など女性蔑視ととれる言動や「男は仕事、女は家庭」といった性別役割意識の押し付け、議会人事での不当な扱いなどが挙げられた。 セクハラや差別・偏見をいずれも受けたと回答した議員は42人いた。 内閣府の2019年12月末時点の調査では、道議会に占める女性議員の割合は11・0%、市町村議会では13・6%と、共に全国平均を下回る。道内179市町村議会のうち、女性がゼロの議会は30・2%の54市町村議会で、都道府県別では7番目に高い。 「女性議員が少ない理由」の設問では、複数回答で「育児や介護など家庭生活との両立が困難」(77%)、「家族や周囲の理解を得にくい」(67%)、「(政治は男が行うものとの考え方など)性別役割意識」(51%)などが多かった。 アンケートは全180の議会事務局に対しても行い、女性議員が議会活動を行う上で環境整備として行っている取り組みについて、「ある」と答えたのは8自治体にとどまった。「議員の旧姓使用の取り扱い要綱の策定」(登別市)、「庁舎内に授乳室やおむつ替えができる多目的トイレの設置」(道や北広島市など4自治体)などを挙げた。(根岸寛子、岩崎あんり) 「女性に政治無理」「夫かわいそう」 偏見や蔑視、今なお 全道議員アンケート03/08 05:00 北海道新聞 「女性の政治参画」をテーマに、全道の女性議員に行ったアンケートでは、回答した4割がセクハラや差別、偏見を受けていた。女性が参政権を得て、初めての選挙が行われてから4月で75年。男性が多数を占める議会で、女性議員への不当な扱いが絶えない現状が改めて浮き彫りになった。 「女というだけで票が取れていいね」。アンケートに答えた道央の議員は数年前、同僚の男性議員にこう言われてあぜんとした。女性議員は自分だけで、定例会で土木や建設関連の質問をすると、「福祉など女性らしい質問を」と先輩の男性議員にたしなめられた。 「女性に何ができる」「女性に政治は無理」。アンケートでは、男性より女性の方が能力が劣るとの無意識の偏見に基づく言葉を投げ掛けられた議員が21人に上った。 「議会で女性が長々と話すな」「貴重な時間を割いてやっているのだから、もう少しまとめて質問しろ」。東京五輪・パラリンピック組織委の森喜朗前会長による女性蔑視発言に重なる言葉を議場から受けたという議員もいた。 「家事や育児を担うのは女性」という性別役割の押し付けと取れる見方は、男女を問わず有権者からも向けられた。 道央の女性議員は回答で、有権者から「夫がかわいそう」と言われたといい、「地域によっては男尊女卑の考えが根強く、夫を支えていますという演技をすることもある」とつづった。別の女性議員は同性から「妻が議員になるなんて」と告げられ、「政治は男性のものと思っている人は男女とも少なくない」と答えた。 結婚や出産の有無で議員としての資質をはかられ、「議員なんてやっているから結婚できないと言われた」「保育関連の質問をした際、別の議員から『自分で子どもを産んでから言え』と言われた」などの経験を持つ議員も。「男性議員から『月10万円で彼女になって』と何度も迫られた」「議会で発言を妨げられる、無視などのパワハラを受けた」などの事例もあった。 上智大法学部の三浦まり教授(政治学)は「『政治は男性の仕事』との意識が社会の中で根強いことが、女性議員へのセクハラやパワハラにつながっている」と指摘する。少数派の女性議員は孤立しがちで、セクハラなどを受けた時に駆け込むことができる公的相談窓口の必要性を訴えている。(根岸寛子、岩崎あんり) 最初にこの記事をアップしようとしたら「本文にわいせつ、もしくは公序良俗に反すると判断された表現が含まれています。」と表示されてアップできなかった。 何が悪いのかとよーく見て、ある一文字をかなに変えたら大丈夫だった。 うーん、なんだかねえ、という気分である。 こんなことでストップをかけるなら、他人のブログに自分の考えを押し付けながら誹謗中傷するような言葉をブロックしてほしい。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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