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テーマ:読書備忘録(1377)
カテゴリ:読書
「母子月 神の音に翔ぶ」著/麻宮 好
〈 書籍の内容 〉 歌舞伎役者が命を懸けて守りたかったもの。 公演中に毒殺された歌舞伎の女形――驚愕の事情と意外な下手人! 女形の歌舞伎役者・二代目瀬川路京は人気低迷に足掻いていた。 天に授けられた舞の拍子「神の音」が聞こえなくなっていたのだ。 路京は座元と帳元の強い勧めもあり、現状打破のため、因縁の演目を打つことに。 師匠の初代路京が舞台上で殺され、さらに瀬川家が散り散りになったきっかけの「母子月」だ。 子役として自分も出演した因縁の公演を前にして、初代殺しを疑われた者たちが集まってくる。 真の下手人は誰なのか? 初代はなぜ殺されてしまったのか? 終幕に明かされる真相に涙を流さずにはいられない、感動の時代小説。 〈 編集者からのおすすめ情報 〉 『恩送り』で第一回警察小説新人賞を受賞した際、満場一致、全選考委員が激賞しただけあって、筆力は折り紙付きの著者です。本作は歌舞伎の世界に浸かれるのはもちろんですが、江戸情緒も余すことなく描き込まれています。最高の読みどころは、主人公を陰ひなたで見守る、女形歌舞伎役者である初代瀬川路京の息子の心の機微。本当に俊逸です。 この本は、多分新聞の書評で見て図書館に予約して借りた本。 歌舞伎の世界を舞台にしているというので、興味を持ったはずだ。 歌舞伎の世界のことは勿論、人間社会の感情の様々な色合いが巧みに描写されている。 というような蘊蓄は別にして、物語としてとても面白く一気に読んでしまった。 この人の作品は初めてだったけど、もっと読んでみたいと思いました。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2024年04月06日 08時58分03秒
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