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カテゴリ:農作業ライフ
みなさん、こんにちは。
大震災発生から1ヶ月以上経過しました。 選挙が終わった途端、急に政府は事故の規模をレベル7に引き上げましたね。 過少に過少に報道されてきたせいなのか、震災から選挙までの時間が短すぎたせいなのか、選挙結果は東京都をはじめ、原発推進派が多数勝利。 ドイツでは25万人が反対デモ。こうした動きは世界中で広がっていますが、当事国の日本は、なんでこうなんでしょうね。 ただ、日本でも若い人を中心に確実に意識の変化が出てきています。 世界は変わってしまった。 それはもちろん、大きな喪失でもありますが、新しい時代の幕開けでもあります。 ただ不思議なことに、そのことに気がついている人と、気がついていない人がいる。 エネルギー問題をはじめ、私達の生き方そのものを見直す絶好の機会ですから、あらゆることを視野にいれて変化を恐れずに歩んでいきたいと思います。 ミュージシャンの斉藤和義さんが、自分のヒット曲を替え歌にして、個人的に動画サイトに投稿して話題になっています。 こんな著名なミュージシャンが、リスクを恐れずこんなに率直に、素直な行動を起こす。 普通これはちょっと出来ないことです。 斉藤和義 ずっとウソだった 「懐かしいあの空、くすぐったい黒い雨」 「ずっとウソだったんだぜ ほうれん草食いてえな」 「風に舞う放射能はもう止められない」 「この街を離れて、うまい水見つけたかい? 教えてよ! やっぱいいや… もうどこも逃げ場はない。」 「何かがしたいこの気持ち」 聞いていると、涙が出てきます。 何気ない言葉なのですが、素直な言葉で力があるので、どれも心に刺さります。 アンチエイジングの鬼である私は、健康にも美容にも良い、安心できる野菜を作って下さる、無農薬無肥料の農家さんの作る野菜を、ずっと食べてきました。 まだこうした農家さんは少ないし、種類も多くはないのですが、これからどんどんこうした農家が増えて欲しくて、宅配で定期的に買うことで農家さんを支えていきたいとも思っていました。 一昨年の秋からは自分でもチャレンジしてみたくて、千葉で野菜畑とハーブ畑、田んぼをやり始め、今年からは事情で厚木に畑を代えて、取り組もうとしていた矢先でした。 無農薬、しかも無肥料でやる農家にとって、土作りというのは特に大変なことです。 元々の土に溜まっている肥毒を根の深い植物を植えることで抜いたり、大豆を植えて窒素を補填したり、肥料を入れずにナチュラルな方法で土壌改良していくのには、時間もかかります。 しかも、そこで自身で種取りして、自家採種していくとなると、育ちやすいF1種と違い、最初は育ちが悪かったりと、別の苦労もあります。 そうして出来た野菜は、肥料を入れていないのに、入れている野菜よりも栄養価が高く、体内で発がん性物質を作り出す硝酸性窒素も少ない、とても体に優しい野菜になります。 私はそれを、アンチエイジングに最適な最上の野菜だと思っているのです。 しかし、頑張ってきた農家さんの畑にも、放射性物質は無常にも降り注ぎました。 私の畑にも、量の差はあるでしょうが、降り注いだに違いありません。 それは風評ではありません。現実です。 苦労して育ててきた野菜もそうですが、なにより土が汚される。 これは農業をやっている人間にとって、たまったもんじゃありません。 空気や土や水、そして野菜。 これがなければ、どんなに電気が明るくても私達は生きていけないのに。 しかし東京の30%の電力をまかなうために動いていた原発のために、福島の原発周辺の方は、畑どころか故郷を失いかねない事態になっている。 この責任は、都内に住んで電力を使用していた私にもあります。 そして日本のエネルギー政策に、もっと関心を持ってこなかった日本人全員にもあると思います。 ずっとウソだったんだぜ。だけど考えて見れば、すぐ分かるウソでした。 腹は立つけれど、誰かのせいには出来ないのです。 けれど泣いてばかりはいられません。 少しでも、前へ進もう。 体内デトックスもですが、まずは、わが畑もデトックスしなきゃ。 神奈川県で暫定基準値を超えた野菜は出ていないので、土壌の汚染はたいしたことないと思いますが、多少降り注いでいるとは思うので、念のための措置です。 最初は全部、当面ひまわり畑にしたかったのですが、すでに種取りした二代目トマトちゃんやら、ナスやらいろいろな野菜を、家でプランターで種まきして苗に育ててしまっていたので、これらは植えてあげないとかわいそうです。 今度の畑は結構広いので、半分を将来のハーブ畑と仮定して、ここは全部当面ひまわり畑にして土壌改良します。 もう半分にはゼオライトを撒き、少し表面を漉き込みました。 ![]() まるで雪のようですね。↑ チェルノブイリ事故の時の土壌汚染に対する対策でも、ゼオライトが使われました。 原子力百科事典ATOMICAにも、以下のような記述があります。 作物の生産に関しては、汚染の高い農場では作付が禁止された。 その他の農地では表土を取り除き、客土をしたりあるいは対象とする核種が放射性セシウムであるため、石灰その他の無機肥料や粘土懸濁物、ゼオライトなどの吸着剤を加えて土壌改良をした後鋤返したりして、土壌から農作物への放射性セシウムの移行低減策が採られた。 場合により、作付する穀物の種類を変えた。 引用 原子力百科事典ATOMICAよりウクライナ共和国チェルノブイル原子力発電所事故後の放射能対策 (09-03-02-06)より ただ、畑にまいた時、実際どの程度除去できるのかは、データもなく、よく分かりません。 今後もゼオライトだけに頼らず、いろいろなことを試してみたいと思っています。 その他、ゼオライトは放射性物質に汚染された水に対しては、すでに効果が実証されています。 日本原子力学会の研究チームは、同学会に所属する東北大など5大学と日本原子力研究開発機構の計59人。 福島第一原発で、難航する高濃度汚染水の処理の一助になればと、自主的にデータを集めた。 「天然ゼオライト」10グラムを、放射性セシウムを溶かした海水100ミリ・リットルに入れて混ぜると、5時間で約9割のセシウムが吸着されることを確認した。 引用 読売新聞ニュースより汚染水浄化、仙台産ゼオライトが有望…学会有志 このように、汚染水の処理に関してはかなり有効なのは間違いないようです。 うちでは、実は竹炭にプラスして、今ゼオライト鉱石をお風呂に入れています。 今うちにあるのは園芸用なんで、飲み水に使うのはセラミックのようなタイプがいいと思いますが。 ゼオライトに関しては、いくつか論文が発表されておりますので、興味のある方は論文のデータベースなどで検索して読んで見て下さい。 ●「放射性物質除去剤としてのゼオライトの有効性」 137Cs(セシウム137)について 佐藤 至、松坂尚典、小林晴男、西村義一共著 概要 ゼオライトのCs(セシウム)に対する最大吸着量は約2.2mmol/gであった。 この吸着は、Mg(マグネシウム)、Ca(カルシウム)、Mn(マンガン)、Co(コバルト)、およびZn(亜鉛)では ほとんど抑制されなかったが、Na(ナトリウム)、K(カリウム),およびCu(銅)ではその濃度に依存して抑制された。 また、マウスにおける137Csの生物学的半減期はゼオライト添加飼料を給与することによって、 有意に短縮し、ゼオライトが137Csの除去剤として有効である可能性が示された。 ●「ゼオライトによる原子力発電所放射性液体廃棄物中の長半減期核種セシウムの分離除去」高木伸司著 ●「ゼオライトによる放射性セシウムとストロンチウムの除去」 三村 均・山岸 功・秋葉健一 共著 ●「高汚水からのゼオライトによるセシウムとストロンチウムの選択的除去」 三村 均・山岸 功・秋葉健一 共著 ●「ゼオライトによる高レベル放射能廃液からのCs(セシウム),Sr(ストロンチウム)の除去ならびに沈殿物の固化」 許 俊男・三村 均・天満元昭・菅野卓治 共著 すみません、また文字数オーバーで、続きは後編で。 出来るだけすぐにアップしますね。 ↓1クリック応援して下さると嬉しいです! ブログ村人気ランキングへ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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2011年04月14日 12時16分33秒
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